Deferred Tax Asset (DTA)(繰延税金資産)
意味
繰延税金資産
カイロウ式ヒント
将来の税金を減少させる一時差異から発生
Deferred Tax Asset (DTA) の試験対策解説
繰延税金資産(DTA)は、会計上の帳簿価額と税務上の基礎価額との間に生じる将来減算一時差異や繰越欠損金から発生し、将来の課税所得を減少させる効果を持つ資産です。たとえば貸倒引当金や製品保証引当金のように、会計上は先に費用計上するが税務上は損金算入が繰り延べられる項目から生じます。DTAは無条件に全額を資産計上できるわけではなく、将来その便益を実現できる可能性が『より確からしい(more likely than not)』と判断できない部分については評価性引当金を設定して減額する必要があります。繰延税金負債(DTL)とは発生の方向が逆であり、両者をまとめて繰延税金として貸借対照表に計上する点も試験で問われます。
試験での問われ方・ひっかけポイント
『将来減算一時差異=DTA、将来加算一時差異=DTL』という対応関係を逆に覚えるミスが頻発します。貸倒引当金や未払費用のように会計上先に費用化される項目はDTAを生む、という因果関係を具体例とセットで押さえましょう。
英語例文
A deferred tax asset arises when taxable income will be less than book income in future periods.
将来の期間において課税所得が会計上の利益を下回る場合、繰延税金資産が発生します。
Deferred Tax Asset (DTA) に関するよくある質問
繰延税金資産と繰延税金負債はどう見分ければよいですか?
将来の税金支払いを減らす効果があるものがDTA、増やす効果があるものがDTLです。会計上先に費用計上し税務上は後で損金算入される項目はDTAを生み、逆に会計上の収益認識が税務より早い項目はDTLを生みます。
DTAは常に全額を資産計上できますか?
できません。将来その便益を実現できる可能性が高いと判断できない部分については、評価性引当金を設定して帳簿価額を減額する必要があります。回収可能性の判断が試験の重要な論点です。
所属章: Ch.15 繰延税金
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