USCPA試験当日の流れ・予約・持ち物 完全ガイド|プロメトリック予約からチェックインまで
「NTSは取れたけど、プロメトリックの予約ってどうやるんだろう?」 「試験当日、何を持っていけばいいのか不安。電卓って持ち込めるの?」 「会場に着いてから入室まで、どんな流れなのか想像がつかない」
USCPA受験で意外と見落とされがちなのが、試験当日のロジスティクスです。範囲の勉強は予備校で対策できても、「NTS取得からプロメトリック予約までの手順」「当日の本人確認書類」「会場での具体的な流れ」は、実際に受けてみないと分かりにくい部分が多くあります。
筆者(カイロウ)はFAR・BAR・AUDを実際に受験し、AUDは約50日、REGも約30日という短期間で受験まで完走しました。テストセンターのチェックインカウンターに何度も立った立場から、当日の現場で本当に知っておくべきことを、最新の公開情報と照らし合わせながら整理します。
なお、受験制度や手数料は変更される可能性があります。本記事は執筆時点(2026年6月)の情報をもとにしていますが、最終的な手続きは必ずNASBA・Prometric公式、および利用予備校の最新案内で確認してください。
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USCPA試験当日までの全体像(出願→単位評価→NTS→予約→当日)
まず、試験当日にたどり着くまでの流れを俯瞰しておきましょう。当日の予約や持ち物は、この長い手続きの「最後の一段」です。
| ステップ | 内容 | 主な窓口 |
|---|---|---|
| ①受験州の選定・出願 | 学歴・単位要件を満たす州を選び出願 | 各州Board / NASBA |
| ②単位・学歴評価 | 海外学歴の評価(必要な場合) | NASBA International Evaluation Services |
| ③受験料の支払い | 各セクションの受験料を納付 | NASBA |
| ④NTS(Notice to Schedule)取得 | 受験を法的に許可する書類が発行される | NASBA |
| ⑤国際会場手数料の支払い | 日本など米国外で受ける場合に必要 | NASBA |
| ⑥プロメトリック予約 | 会場・日時を確定 | Prometric |
| ⑦試験当日 | 会場でチェックイン→受験 | テストセンター |
受験要件や州選びの全体像はUSCPA受験資格と必要単位ガイドで詳しく解説しています。この記事では、④NTS取得以降の「当日に向けた実務」にフォーカスします。
NTS(Notice to Schedule)とは
NTS(Notice to Schedule)は、NASBAが発行する「受験を法的に許可する書類」です。これがなければプロメトリックの予約はできません。受験料を支払い、出願が承認されると発行されます。
NTSには有効期限(多くの州で発行から6か月程度)があり、期限内に受験を完了しない場合は受験料が無効になります。NTS取得後はできるだけ早く予約を進めるのが鉄則です。NTSの詳しい仕組みはNASBA公式の解説を参照してください。
USCPAの受験会場はどこ?日本のテストセンターと海外受験の選択肢
「USCPAは日本で受けられるのか?」という疑問は多くの受験生が持ちます。結論から言うと、日本国内のプロメトリックテストセンターで受験可能です。
日本のUSCPA受験会場
執筆時点で、日本国内のUSCPA(プロメトリック)受験会場は以下の2拠点が中心です。
| 会場 | 立地 |
|---|---|
| 東京会場(御茶ノ水ソラシティ) | 御茶ノ水駅 聖橋口直結のソラシティ内 |
| 大阪会場(中津) | 大阪メトロ御堂筋線・中津駅すぐ |
会場の所在地・アクセスは時期により変わることがあるため、予約画面で表示される正式な住所を必ず確認してください。最新の会場一覧はPrometric公式のCPAページで確認できます。
日本受験には「国際会場手数料」が必要
日本を含む米国外の会場で受験する場合、通常の受験料に加えて「International Administration Fee(国際会場手数料)」をNASBAに支払う必要があります。この支払いを済ませてからでないと、日本会場の予約ができません。
なお、手数料の支払い処理には時間がかかり、予約できるようになるまで少なくとも24時間程度待つ必要があるとされています(NASBA Candidate Bulletin)。直前に慌てないよう、余裕を持って手続きしましょう。
海外で受験するという選択肢
国際会場手数料を払えば、日本以外の海外会場(グアム、米国本土など)でも受験できます。米国出張・旅行のついでに受ける受験生もいますが、会場の予約状況・時差・移動コストを踏まえると、日本会場が最も現実的な選択肢になることが多いです。
Prometricでの予約手順(NTS→予約→変更・キャンセル規定)
国際会場手数料の支払いが済み、予約可能になったら、プロメトリックのスケジューラーで会場と日時を確定します。
プロメトリック予約の基本手順
Prometricのスケジューラーから、おおむね次の流れで進みます。
- スケジューラーで「Schedule(予約)」を選択
- Test Sponsor / Program で「Uniform CPA Exam」を選ぶ
- 本人確認ポリシー・個人情報の取り扱い同意を確認
- NTSに記載のSection ID と 姓の最初の4文字 を入力
- 受験会場(日本会場など)を選択
- 空いている日時を選び、予約を確定
予約の際に入力するSection IDはNTSに記載されています。手元にNTSを用意してから予約作業を始めるとスムーズです。
変更・キャンセルの規定(手数料に注意)
予約後のリスケジュール・キャンセルには、受験日までの残り日数に応じた手数料が発生します。一般的な目安は以下のとおりです(NASBA Candidate Bulletin)。
| Prometricへの連絡タイミング | 変更・キャンセル手数料 |
|---|---|
| 受験日の 30日以上前 | 無料 |
| 受験日の 5〜30日前 | 所定の手数料が発生 |
| 受験日の 5日未満(直前) | 原則として受験料を再負担(実質返金なし) |
「30日以上前なら無料」というラインは必ず覚えておきましょう。体調や学習進度を見て予定を動かす可能性があるなら、この期限を意識してスケジュールを組むと損をしません。手数料の正確な金額・条件は変更されることがあるため、最新はPrometric公式で確認してください。
当日の持ち物と本人確認書類
ここからが当日の実務です。持ち物は「最小限」が正解で、会場には基本的に身分証明書しか持ち込めません。
本人確認書類(最重要)
USCPA試験の本人確認は厳格です。NASBAの公式ルールでは、有効期限内の本人確認書類を2種類提示し、うち1つは最近の顔写真付き、いずれも署名入りであることが求められます(NASBA Candidate Bulletin)。
日本在住の受験生にとって、実務上の中心になるのがパスポートです。ポイントは次のとおりです。
- パスポートの氏名表記が、NTSおよび出願時の氏名と完全に一致していること
- パスポートに署名がない場合は、署名入りの第2の身分証(クレジットカード等)が別途必要
- 顔写真付きの有効な書類であること
氏名の一致は最も事故が起きやすいポイントです。NTSとパスポートで表記がずれていると、当日入室できないリスクがあります。予約前にNTSの氏名表記を必ず確認しておきましょう。署名のないパスポートしか持っていない場合などは、NASBAのID Cardを申請できるケースもあります。自分のケースで何が必要かは、必ずNASBA Candidate Bulletinで最新の要件を確認してください。
持ち物チェックリスト
| 持ち物 | 要否 | 備考 |
|---|---|---|
| パスポート | 必須 | NTSと氏名一致が絶対条件 |
| 署名入り第2のID | 状況により必須 | パスポート未署名時など |
| NTSの控え | 推奨 | Section ID確認・受付提示用 |
| 上着・飲み物・軽食 | ロッカー保管 | 試験室には持ち込めない |
| 電卓・スマホ・時計・筆記用具 | 持ち込み不可 | 後述 |
NTSそのものは原則として試験室に持ち込みませんが、Section IDの確認や受付での照合に役立つため、控えを用意しておくと安心です。
会場での流れ(チェックイン→ロッカー→入室→noteboard→画面電卓→休憩→退室)
ここでは、会場に着いてから退室するまでの一連の流れを段階ごとに整理します。
1. 到着時刻は「30分前」が鉄則
試験開始時刻の30分前までに会場へ到着するのが基本です。日本の各予備校の案内でも、30分前到着が厳守事項とされています。遅刻すると受験できなくなる可能性があるため、初めての会場なら下見をしておくと安心です。
2. チェックイン(受付)
受付でNTSとパスポート(本人確認書類)を提示します。署名や入室時刻の記入を求められ、ロッカーの鍵やバインダーを受け取ります。
3. ロッカーに私物を預ける
試験室にはパスポート以外の私物を持ち込めません。 上着、スマートフォン、財布、時計、飲み物、軽食などはすべてロッカーに収納します。ロッカーはそれほど大きくないため、大きな荷物は避けるのが無難です。休憩時に飲み物・お菓子を取り出したい場合は、取り出しやすい位置に入れておきましょう。
4. 入室前のセキュリティチェック
入室前に金属探知機によるチェック、ポケットの確認、眼鏡などの検査が行われます。さらに顔写真の撮影と指紋認証(生体認証)を行い、本人確認を完了させます。休憩から戻る際にも再認証を求められます。
5. noteboard(スクラッチペーパー代替)の支給
試験室では、紙やペンの持ち込みは禁止です。代わりに、計算やメモ用としてラミネート加工された「noteboard」とマーカーが支給されます(NASBAの解説)。書ききれなくなった場合は、原則として使用済みのnoteboardを返却すれば追加分を受け取れます。
なお、noteboardではなく紙の用紙と鉛筆を希望する場合は、事前にNASBA(candidatecare@nasba.org)へ申請が必要とされています。会場や運用によって支給物の呼称・形態に差があるため、最新の運用はPrometric公式で確認してください。
6. 電卓は「画面上の電卓」を使う
物理的な電卓(自分の電卓)は持ち込めません。 USCPA試験では、試験ソフトに内蔵された画面上の電卓を使用します。加えて、希望すれば会場で貸出用の手元電卓(10キー電卓)を受け取れる運用もあります。借りた場合は受け取り直後に動作確認をし、不具合があれば交換を申し出ましょう。
7. 休憩(standardized break)
3つ目のテストレット終了後に、最大15分の規定休憩(standardized break)が設けられています。この規定休憩は試験時間(4時間)にカウントされません。一方、それ以外のタイミングで任意休憩を取ることもできますが、任意休憩の時間は試験時間から差し引かれます。休憩のたびにサインアウト・サインインと再認証が必要です。
8. 退室(チェックアウト)
試験終了後、noteboardやマーカー、貸出品をすべて返却し、チェックアウトして退室します。支給物を持ち帰ることは厳禁です。
試験中のルールと注意点
試験室内では、規律が厳格に運用されます。トラブルを避けるため、以下を押さえておきましょう。
- 私語・カンニング行為は厳禁。発覚した場合、受験無効などの重大なペナルティがあります。
- テストレットは一方向。次のテストレットに進むと前には戻れません。
- noteboardへの計算・メモはOKだが、持ち帰り・破棄は不可。
- 休憩で退室するたびに再認証が必要。時間ロスを見込んでおく。
- 結婚指輪・婚約指輪以外のアクセサリー、ヘアアクセサリー等は外すよう求められることがある。
試験のセクション構成(MC・TBSの内訳)や採点の仕組みはUSCPA科目一覧ガイド、TBS(総合問題)の攻略はUSCPA TBS対策ガイドで解説しています。
当日の時間配分
USCPA全科目の試験時間は4時間(240分)・5テストレット構成です。一度次のテストレットに進むと戻れない一方向構造のため、TBS(総合問題)で時間切れにならない配分が合否を分けます。
ざっくりした目安は次のとおりですが、科目別の詳しいタイムテーブルと当日のタイムマネジメント戦略はUSCPA試験時間ガイドにまとめています。受験前日に必ず一度通読しておくことをおすすめします。
| フェーズ | 配分の考え方 |
|---|---|
| MC(テストレット1-2) | 1問あたりのペースを決め、迷っても深追いしない |
| 規定休憩 | テストレット3終了後の15分をフル活用 |
| TBS(テストレット3-5) | 1問あたりの上限時間を決めて時間切れを防ぐ |
当日のコンディション・メンタル
当日のパフォーマンスは、知識量だけでなくコンディションにも大きく左右されます。筆者が複数科目を短期間で受験して実感したのは、「当日の段取りに脳のリソースを使わない」ことの重要性でした。
- 前日までに会場アクセス・所要時間を確定しておく(当日の不安を減らす)
- 持ち物は前夜にパスポート中心で準備し、朝に迷わないようにする
- 30分前到着を逆算し、早めの行動でメンタルの余白を作る
- 規定休憩(15分)に何をするか(飲水・軽食・トイレ)を事前に決めておく
短期間で複数科目を完走できたのは、範囲の対策に加えて、当日のロジスティクスを「考えずに済む状態」にしていたからでした。働きながらの短期受験の実際はREGを働きながら30日で受験完走した体験記で具体的に書いています。
USCPA試験当日に関するFAQ
Q. 電卓は持ち込めますか?
自分の物理電卓は持ち込めません。 試験ソフト内蔵の画面上電卓を使用します。希望すれば会場で貸出用の手元電卓を受け取れる運用もあります。最新はPrometric公式で確認してください。
Q. スクラッチペーパー(メモ用紙)は使えますか?
紙やペンの持ち込みは不可ですが、ラミネートのnoteboardとマーカーが支給されます。紙と鉛筆を希望する場合は、事前にNASBAへの申請が必要とされています(NASBAの解説)。
Q. 遅刻したらどうなりますか?
30分前到着が原則で、遅刻すると受験できなくなる可能性があります。受験できなかった場合、受験料の再負担が発生しうるため、時間には十分な余裕を持ってください。
Q. 身分証は何が必要ですか?
NASBAのルールでは、署名入り・有効期限内の本人確認書類を2種類(うち1つは顔写真付き)が原則です。日本在住者はパスポートが中心になり、NTSと氏名表記が一致していることが必須です。パスポートが未署名の場合は署名入りの第2のIDが必要です。詳細はNASBA Candidate Bulletinで確認してください。
Q. 海外でも受けられますか?
受けられます。国際会場手数料を払えば日本以外の海外会場でも受験可能ですが、移動コストや予約状況を踏まえると、多くの場合日本会場(御茶ノ水・大阪)が現実的です。
まとめ:当日の段取りを「考えずに済む状態」にしておく
USCPA試験当日のポイントを整理します。
- NTS取得→国際会場手数料→プロメトリック予約の順で進める。予約には少なくとも24時間程度の待ちが発生しうる。
- 日本会場は御茶ノ水・大阪が中心。日本受験には国際会場手数料が必要。
- 変更・キャンセルは30日以上前なら無料。直前は実質返金なし。
- 本人確認はパスポート中心。NTSとの氏名一致が絶対。
- 試験室には身分証以外持ち込めない。電卓は画面上の電卓、メモはnoteboard。
- 30分前到着を厳守。規定休憩15分は試験時間にカウントされない。
当日の細部や手数料は変更されることがあります。最終確認は必ず公式(Prometric / NASBA / 利用予備校)で行ってください。
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この記事は、USCPA受験を実際に完走したカイロウが、自身の受験経験と公開情報(NASBA・Prometric・予備校公式情報)に基づいて執筆しました。受験制度・手数料・会場・当日のルールは変更される可能性があります。最新情報はAICPA公式・NASBA公式・Prometric公式、および利用予備校の案内で必ずご確認ください。
カイロウ
USCPA受験生 × AI開発者
- 働きながら4ヶ月でUSCPA 2科目一発合格(FAR・BAR)
- Blueprint準拠テキスト+4,500問超の演習+AI模試を開発
- 100名以上のUSCPA受験生が利用中
- FAS業界|2026年夏 全科目合格予定
KAIRO AI 開発者|kairo-ai.jp
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