【2026年最新】米国公認会計士(USCPA)受験資格まとめ|高卒・学歴審査・必要単位を解説
「自分の学歴でUSCPA(米国公認会計士)を受験できるのだろうか?」
USCPAの受験を検討し始めたとき、最初にぶつかるのがこの疑問です。結論から言えば、4年制大学を卒業していれば、不足単位を補うことで大半の方が受験資格を満たせます。高卒・専門卒の方も、学士号を受験要件としないモンタナ州を選べば受験可能です。文系卒・海外大学卒の方にも道は開かれています。
ただし、USCPAは米国の州ごとにライセンスが発行される資格であり、受験資格の要件(学歴審査・必要単位)も州によって異なります。自分に合った出願州を選ぶことが、最短ルートへの第一歩です。
この記事では、USCPA受験資格の全体像を、高卒・文系卒・海外大学卒のケース別の直答から、学歴審査の手続き、州別の必要単位、そして受験資格とライセンス要件の違いまで整理します。
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3分でわかる|USCPA受験資格チェックリスト
詳細を読む前に、自分が満たしているかをこのチェックリストで確認してください。5項目すべてYESなら受験準備に進めます。
- 学歴: 4年制大学を卒業している(または学位不要のモンタナ州を選ぶ予定)
- 会計単位: 大学で簿記・財務会計・管理会計・監査などを 15単位以上 履修している(不足分は予備校で取得予定でもOK)
- ビジネス単位: 経済学・経営学・統計学・ファイナンスなどを 15単位以上 履修している(同上、不足は予備校で補える)
- 出願州: 自分の学歴・単位・SSN有無に合う州を1つ決めた(後述の早見表で確認)
- 学歴審査: 大学の英文成績証明書を取得できる(または取得方法を確認済み)
結果別の次アクション:
- 5/5 YES → 学歴審査を申請し、出願準備へ。並行してFARテキストCh.1(無料公開中)で学習内容の雰囲気を掴んでおくとスムーズです
- 3〜4 YES → 不足単位を予備校で補う計画を立てる
- 2 YES 以下 → 自分のバックグラウンドに合う州を本記事の出願州別の受験資格比較で確認
USCPA受験資格 早見表
詳細を読む前に、押さえておくべき要件サマリーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学歴要件 | 多くの州で4年制大学卒(学士号)。モンタナ州は学士号不要 |
| 会計単位 | 州により15〜33単位(アラスカ15/ワシントン24/NY 33) |
| ビジネス単位 | 州により15〜36単位(アラスカ規定なし/ワシントン24/NY 36) |
| 総取得単位 | 120〜150単位(州により異なる) |
| 学歴審査 | 出願前に必須(FACS/WES等、所要1.5〜3ヶ月) |
| SSN(社会保障番号) | NY州など一部で必須。アラスカ・ワシントン・モンタナは不要 |
| 試験会場 | 日本国内(東京・大阪)で受験可能、渡米不要 |
| 年齢制限 | なし |
この記事の結論: 4年制大学卒なら多くの州で学歴OK、不足単位は予備校で補えます。日本人受験者はアラスカ州・ワシントン州が最短ルートとして人気です。
【ケース別】自分は受験できる?結論から確認する
学歴・専攻によって、取るべきアクションと期間目安は大きく変わります。自分に近いケースを確認してください(詳細は後述の各セクションで解説します)。
高卒・短大卒の場合
結論:受験できます。 学士号を受験要件としないモンタナ州を出願州に選ぶのが基本ルートです。
- 必要なアクション: 会計24単位・ビジネス24単位を予備校の単位取得プログラムでゼロから取得する
- 期間目安: 単位取得だけで6〜12ヶ月。試験学習と合わせると受験開始まで8〜14ヶ月が目安
- 注意点: 試験合格後にライセンス(米国CPAとしての正式登録)まで見据える場合、学士号や追加単位が別途必要になることがあります。まずは受験資格の確保を優先し、ライセンスは合格後に検討するのが現実的です
短大卒(準学士)の方は、グアムも選択肢になります。学位要件の詳細と現実的なルートは高卒・短大卒でもUSCPAは受験できるかで解説します。
文系卒(会計単位なし)の場合
結論:受験できます。ただし不足単位の取得が必須です。 法学部・文学部・語学系などの出身で会計・簿記の履修がない場合、4年制大学を卒業していても会計単位はほぼゼロからのスタートになります。
- 必要なアクション: まず学歴審査(Credential Evaluation)で日本の大学の単位を米国基準に換算し、不足している会計単位・ビジネス単位を確定させる。その後、予備校の単位取得プログラムで不足分を補う
- 期間目安: 学歴審査1.5〜3ヶ月+単位取得4〜8ヶ月で、受験開始まで約6〜10ヶ月
- 狙い目の州: 会計単位の要件が緩いアラスカ州(会計15単位のみ)なら、不足単位の取得負担を最小化できます
科目別の認定されやすさは単位が足りない場合の対処法で一覧にしています。
海外大学卒の場合
結論:受験できますが、学歴審査の進め方が日本の大学卒とは異なります。 米国以外の海外大学(欧州・アジア圏など)を卒業している場合も、学歴審査(Credential Evaluation)を通じて米国基準での同等性を判定してもらう必要があります。
- 必要なアクション: 卒業した大学が所在する国の高等教育制度が米国と同等と認められるかを、出願州が指定する審査機関(FACS・WES等)に確認する。学位・単位の認定基準は国ごとに異なるため、日本の大学卒より審査に時間がかかる場合があります
- 期間目安: 学歴審査2〜4ヶ月(国により変動)+不足単位の取得期間
- 注意点: 英語で授業を行う大学を卒業している場合でも、会計・ビジネス単位の科目名が米国基準の分類と一致するかは審査結果を待つ必要があります。自己判断で単位取得を進めず、必ず審査結果を確認してから動いてください
いずれのケースも、次のアクションは学歴審査の申請です。詳しい手順は学歴審査(単位評価)の流れと期間で解説します。
USCPA受験資格の基本|2つの要件を理解する
USCPAの受験資格は、大きく分けて学歴要件と単位要件の2つで構成されています。両方を満たして初めて、試験への出願が可能になります。
学歴要件(4年制大学の学士号)
多くの州では、4年制大学(Bachelor's Degree相当)の卒業が受験の前提条件です。日本の4年制大学を卒業していれば、この要件は基本的にクリアできます。
ポイントは「米国の4年制大学と同等であること」が求められる点です。日本の大学の学位が米国基準で同等かどうかは、後述する学歴審査(Credential Evaluation)で判定されます。
短期大学(2年制)や専門学校の卒業だけでは、多くの州で学歴要件を満たせません。ただし、一部の州では学士号なしでも受験可能なルートがあります(後述)。
単位要件(会計単位+ビジネス単位)
学歴要件に加えて、一定数の会計単位とビジネス単位の取得が求められます。具体的な必要単位数は州ごとに異なりますが、代表的な基準は以下のとおりです。
- 会計単位: 15〜30単位程度(財務会計、管理会計、監査、税務など)
- ビジネス単位: 15〜24単位程度(経済学、経営学、統計学、ファイナンスなど)
- 総取得単位: 120〜150単位(州により異なる)
日本の大学で経済学部・商学部を卒業していても、米国基準の「会計単位」として認定される科目数が不足しているケースが大半です。この不足分を補う方法については、後のセクションで詳しく解説します。
一部の州は、会計単位の中でもさらに上位会計単位(Upper Division Accounting)という区分を個別に定めています。これは大学の入門レベル(Lower Division)の会計科目ではなく、中〜上級レベルの会計科目(中級財務会計・上級管理会計・監査論など)を指す区分です。たとえばカリフォルニア州は、会計24単位のうち20単位を上位会計単位で満たすことを求めています。上位会計単位の規定がない州(アラスカ・ワシントン・モンタナなど)を選べば、この区分を気にする必要はありません。州ごとの詳しい比較はUSCPA出願州の選び方|アラスカ・ワシントン・NY州の選び方で解説しています。
学歴審査(単位評価)の流れと期間
USCPA受験資格の確認に欠かせないのが、学歴審査(Credential Evaluation、単位評価) です。日本の大学の学位や単位が、米国基準でどのように評価されるかを公式に判定する手続きです。学歴審査の結果を踏まえて出願州や不足単位を確定するため、この手続きが受験資格取得の起点となります。どの機関が審査を担当するか、指定機関のリストや連絡先は出願州によって異なるため、最終的には出願州のBoard of Accountancy(NASBA=全米州会計委員会協会が各州の窓口情報を一覧化しています)で確認するのが確実です。
必要書類と手続きの流れ
学歴審査の一般的な流れは以下のとおりです。
ステップ1: 審査機関を選ぶ 出願州が指定する審査機関に依頼します。代表的な機関としてFACS(Foreign Academic Credentials Service)やWES(World Education Services)などがあります。州によって指定機関が異なるため、出願先の州のBoard of Accountancyで確認してください。
ステップ2: 必要書類を準備する
- 大学の英文成績証明書(大学から審査機関へ直送が求められることが多い)
- 英文卒業証明書
- 審査機関所定の申請フォーム
ステップ3: 書類を送付し、審査結果を待つ 書類が審査機関に届いてから、結果が出るまでに通常4〜8週間程度かかります。繁忙期はさらに時間がかかる場合があります。
ステップ4: 審査結果を確認する 審査結果のレポートには、米国基準での学位の同等性と、認定された単位数の内訳が記載されます。この結果をもとに、不足単位を計算し、出願準備を進めます。
費用と期間の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 審査費用 | 約$100〜$300(審査機関・プランにより異なる) |
| 所要期間 | 4〜8週間(通常処理) |
| 速達オプション | 追加料金で2〜4週間に短縮可能な場合あり |
| 英文証明書の発行 | 大学により1〜2週間 |
合計すると、学歴審査だけで1.5〜3ヶ月程度を見込んでおくのが安全です。受験を決意したら、早めに着手することをおすすめします。
学歴審査でつまずきやすいポイント
学歴審査そのものは書類さえ揃えば進む手続きですが、実務では次のようなつまずきが起こりがちです。
- 成績証明書の直送指定: 審査機関によっては「大学から審査機関へ直接送付」でなければ受理されず、本人が受け取って転送した書類は差し戻されることがあります。依頼時に送付方法を必ず確認してください
- 大学名・学部名の英訳表記の不一致: 成績証明書の英文表記と申請フォームの表記が食い違うと、確認のやり取りが発生し数週間のロスになることがあります
- 州が指定する審査機関以外に依頼してしまう: 前述のとおり指定機関は州によって異なります。出願州を決める前に審査機関だけ先に依頼すると、後で州を変更した際にやり直しになるリスクがあります
- 繁忙期の処理遅延: 出願が集中する時期は、通常4〜8週間の審査がさらに延びることがあります。余裕を持ったスケジュールで動くのが安全です
- 審査結果を待たずに単位取得を始めてしまう: 「たぶん足りない」という見込みで先に単位を取得すると、実際には認定済みだった科目と重複し、費用と時間を無駄にすることがあります。単位取得は審査結果の確定後に着手するのが鉄則です
実際、筆者カイロウも学歴審査まわりの手続きの見積もりが甘く、最初の受験開始が予定より2ヶ月遅れた経験があります。手続きは自分でコントロールできない待ち時間(大学の証明書発行、審査機関の処理、州の出願処理)の連続なので、着手の遅れがそのまま受験開始の遅れに直結します。この経験も含めた単位取得の実務的な進め方は、USCPAの単位取得ガイド|会計・ビジネス単位の不足を埋める方法で詳しく解説しています。
出願州別の受験資格比較
USCPAは州ごとに受験資格が異なるため、どの州に出願するかは極めて重要な判断です。ここでは受験資格の観点から主要8州の要件を比較します。各州のライセンス要件・州の選び方をさらに詳しく知りたい方は、USCPA出願州のおすすめは?アラスカ・ワシントン・NY州の選び方で深掘りしています。
主要8州の単位要件・学歴要件 比較早見表
| 州(略称) | 学士号 | 受験時の総単位 | 会計単位 | ビジネス単位 | 上位会計単位 | SSN | 日本人受験者の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アラスカ(AK) | 必要 | 規定なし | 15単位 | 規定なし | 規定なし | 不要 | 単位要件が最も緩く、受験開始が早い |
| ワシントン(WA) | 必要 | 120単位 | 24単位 | 24単位 | 規定なし | 不要 | ライセンスまで見据える人向け |
| モンタナ(MT) | 不要 | 規定なし | 24単位 | 24単位 | 規定なし | 不要 | 高卒・専門卒の主要選択肢 |
| グアム(GU) | 必要 | 120単位 | 24単位 | 24単位 | 規定なし | 不要 | 受験開始が早く、英語力に自信がある層 |
| ハワイ(HI) | 必要 | 120単位 | 18単位 | 規定なし | 規定なし | 不要 | 単位要件が緩く、近年人気上昇 |
| イリノイ(IL) | 必要 | 150単位 | 24単位 | 24単位 | 規定なし | 不要 | 学士号取得済み・単位多めの人 |
| カリフォルニア(CA) | 必要 | 150単位 | 24単位 | 24単位 | 20単位 | 必要 | 米国就労を視野に入れる人 |
| ニューヨーク(NY) | 必要 | 120単位 | 33単位 | 36単位 | 規定なし | 必要 | 単位多め+米国キャリア志向 |
※アラスカ州は受験時「会計15単位のみ」のほか、「会計24単位+ビジネス法・経済学・数学等9単位」を満たすルートもあります。ワシントン州は2025年11月20日付で会計24単位・ビジネス24単位の要件に改定されました。ニューヨーク州は2026年11月21日から120単位+実務経験2年のパスウェイが新設予定です(従来の33/36単位+実務1年ルートと併存)。要件は変更される場合があるため、出願前に各州のBoard of Accountancyで最新情報を必ず確認してください。
「自分の学歴ならどの州?」3分フローチャート
START:あなたの学歴は?
│
├─ 高卒・専門卒(学士号なし)
│ └→ 【モンタナ州】が第一候補
│ │
│ └─ 米国就労を視野に入れる?
│ ├─ Yes → モンタナで合格後、別州でライセンス取得を検討
│ └─ No → モンタナのまま完結可能
│
└─ 4年制大学卒(学士号あり)
│
├─ SSNを取得できる(または取得予定)?
│ ├─ No → 【アラスカ州】【ワシントン州】【ハワイ州】が候補
│ │ │
│ │ └─ 取得済み単位は何単位ある?
│ │ ├─ ~120単位未満 → 【アラスカ】(受験時の総単位規定なし)
│ │ ├─ 120単位以上で会計単位少なめ → 【ハワイ】(会計18単位でOK)
│ │ └─ 120単位以上で会計単位24単位以上 → 【ワシントン】
│ │
│ └─ Yes → 【ニューヨーク州】【カリフォルニア州】も視野に
│ │
│ └─ 米国就労を本気で視野に入れる?
│ ├─ Yes → 【カリフォルニア】(米国就職に強い)
│ └─ No → 【ニューヨーク】(単位33+36が必要、要事前確認)
│
└─ 早く受験を開始したい?
└─ Yes → アラスカが最短(学歴審査後、ほぼ即受験可)
日本人受験者に人気の州 TOP3 とその理由
日本在住の受験者で最も選ばれているのは、アラスカ州・ワシントン州・グアムの3州です。
1位:アラスカ州(AK)
- 会計15単位のみで受験可能と、単位要件のハードルが全主要州で最も低い
- 受験時の総単位数に規定がない(学士号があればOK)
- SSN不要・受験開始までのスピードが速い
2位:ワシントン州(WA)
- 120単位で受験開始可能(150単位はライセンス取得時に必要)
- SSN不要
- 将来的に米国でライセンス取得まで見据える方に適している
3位:グアム(GU)
- 米国準州のため要件はUS基準だが、英語ベースで処理できる
- SSN不要・120単位で受験開始可能
- 受験会場のフレキシビリティが高い
学士号なしの方の選択肢:モンタナ州(MT)
- 学士号が不要なため、高卒・専門卒の方にも門戸が開かれている
- 会計24単位+ビジネス24単位を取得していれば受験可能
どの州を選ぶべきかは、現在の学歴・取得済み単位数・SSN取得有無・ライセンス取得の意向の4軸で決まります。まずは自分の状況を整理し、上記フローチャートで最も合致する州を第一候補にするのが実務的な判断です。
単位が足りない場合の対処法
日本の大学を卒業しただけでは、多くの場合USCPAの単位要件を満たせません。不足単位を補う取得ルートは、大きく(1)予備校の提携単位プログラム、(2)日本の大学の科目等履修(通信制大学を含む)、(3)米国大学のオンラインコースの直接受講、の3つです。
まず「不足単位の確定」と「無料相談」から
不足単位の取得を検討する前に、まず押さえておきたいのが次の2点です。
- 不足単位は学歴審査の結果が出てから確定する:見込みで単位取得を始めると、実際は認定済みだった科目と重複して無駄になることがあります
- 多くの予備校は、成績証明書をもとにした無料の単位診断・カウンセリングを提供しています:契約前にこの無料相談を利用し、自分の不足単位のあたりをつけておくと、学歴審査後の計画が立てやすくなります。予備校ごとのサポート内容の違いはUSCPAの予備校比較で解説しています
3つの取得ルートを費用・期間・手間で比較し、出身学部別にどのルートが合うかまで整理したのがUSCPAの単位取得ガイド|会計・ビジネス単位の不足を埋める方法です。予備校の提携単位プログラム(1単位あたり数千円〜2万円程度、1科目1〜2ヶ月が目安)に加えて、通信制大学の科目等履修(法政大学通信教育部の公表額では1単位5,000円+初期費用という例もあります)といった予備校以外の低コストルートも比較しているので、単位取得の具体的な進め方はこちらを参照してください。
日本の大学で取得した単位は使える?
日本の大学で取得した単位も、学歴審査を通じて米国基準の単位として認定される可能性があります。
会計単位として認定される可能性が高い科目
| 日本の大学の科目名 | 米国基準の分類 | 認定されやすさ |
|---|---|---|
| 簿記論/簿記原理 | 会計単位(Accounting) | ◎ 高い |
| 財務会計論/財務諸表論 | 会計単位(Financial Accounting) | ◎ 高い |
| 管理会計論 | 会計単位(Managerial Accounting) | ◎ 高い |
| 監査論 | 会計単位(Auditing) | ◎ 高い |
| 税法/租税法 | 会計単位(Taxation) | ○ 中程度 |
| 原価計算論 | 会計単位(Cost Accounting) | ○ 中程度 |
| 会計学総論 | 会計単位 | △ 内容次第 |
ビジネス単位として認定される可能性が高い科目
| 日本の大学の科目名 | 米国基準の分類 | 認定されやすさ |
|---|---|---|
| ミクロ経済学/マクロ経済学 | ビジネス単位(Economics) | ◎ 高い |
| 経営学総論/経営学原理 | ビジネス単位(Management) | ◎ 高い |
| 統計学/経営統計学 | ビジネス単位(Statistics) | ◎ 高い |
| ファイナンス/企業財務論 | ビジネス単位(Finance) | ◎ 高い |
| マーケティング論 | ビジネス単位(Marketing) | ◎ 高い |
| 商法/会社法 | ビジネス単位(Business Law) | ○ 中程度 |
| 情報処理論/経営情報論 | ビジネス単位(Information Systems) | △ 内容次第 |
ただし、認定される単位数は学歴審査機関と科目シラバスの内容に依存するため、事前に確定はできません。経済学部・商学部・経営学部の出身者は会計+ビジネス合わせて30〜60単位程度が認定されるケースが多く、不足分は10〜30単位程度に収まる傾向があります。
文系(法学部・文学部)出身者は10〜30単位程度の認定にとどまることが多く、不足単位の取得負担がやや大きくなります。理系出身者は数学・統計の単位がビジネス単位として活きるケースがあるため、成績証明書をすべて審査に出すのがおすすめです。
実務的な進め方:日本の大学の成績証明書(英文)を審査機関に提出し、結果が出てから不足分を計算するのが正解です。「予測で動く」より「審査結果を待ってから動く」方が、無駄な単位取得を避けられます。
単位認定試験とは?AIを活用して効率的に単位を取得する
予備校の単位取得プログラムでは、講座を受講したうえで単位認定試験に合格することで、米国大学の会計単位・ビジネス単位が付与されます。この単位認定試験は英語ベースで実施されることが多く、「本試験の前段階なのに意外と時間を取られる」という声が少なくありません。
ここで効くのが、ChatGPTやClaudeなどのAIを使った学習効率化です。単位認定試験は出題範囲が明確で、用語の暗記と基本論点の理解が中心。AIに範囲の全体像を説明させ、わからない用語だけをその場で解消すれば、インプットの時間を大きく圧縮できます。本試験対策と同じ「GAPフィリング(弱点だけを埋める)」の考え方を、単位取得フェーズから適用するイメージです。
- 範囲の事前把握: 学ぶ単元の構造と頻出ポイントをAIに整理させてから教材に入る
- 用語の即時解消: 英語の会計用語でつまずいたらAIにその場で質問し、調べる時間をゼロにする
- 想定問題の演習: 範囲をもとにAIに確認問題を作らせ、理解度をセルフチェックする
単位認定試験の段階からAIを使い慣れておくと、そのまま本試験(FAR・AUDなど)の学習にもスムーズに移行できます。AIを使った具体的な学習法はUSCPA学習にAIを使う方法で、科目別の実践プロンプトはカイロウ式プロンプトで公開しています。
USCPA受験資格とライセンス取得要件の違い
USCPAを目指す上で最も誤解されやすいのが、「受験資格(Exam Eligibility)」と「ライセンス取得要件(License Requirement)」の区別です。この2つは別物であり、出願州を選ぶ段階で必ず押さえておくべきポイントです。
「受験できる」と「ライセンスを取れる」は別
| 項目 | 受験資格 | ライセンス取得要件 |
|---|---|---|
| タイミング | 試験出願時 | 4科目合格後 |
| 主な要件 | 学歴+単位(120〜150単位) | 学歴+単位(多くの州で150単位)+ 実務経験 |
| 追加で必要なもの | (なし) | 1〜2年の実務経験、倫理試験(州による) |
| アラスカ州の例 | 学士号+会計15単位で受験OK | 2026年1月の法改正により150単位要件を撤廃。学士号(会計24単位+ビジネス法・経済・数学等9単位)+実務経験2年でライセンス登録可能に |
| モンタナ州の例 | 学士号不要、会計24単位+ビジネス24単位で受験OK | ライセンス登録には学士号+150単位が必要(受験時とは別要件) |
つまり、「とにかく受験して合格証だけ取りたい」のか、「米国でCPAライセンスを保持したい」のかで、選ぶ州や必要単位が変わります。実務経験要件は州によって「CPA監督下」が必須の場合もあれば、「会計関連業務」で広く認められる場合もあります。実務経験の証明方法は、上司や監督者の署名(サインサポート)が必要になるケースが多く、自分の職務が要件を満たすかは出願前に確認が必要です。
さらに合格後の状態にも段階があり、4科目合格のみのPass(「USCPA試験合格者」を名乗れる状態)、実務経験・倫理試験まで満たしたActive License(「USCPA」を名乗れる状態)、ライセンス取得後に更新を止めたInactive Licenseの3形態に分かれます。「合格=ライセンス」ではない点に注意してください。
ライセンス取得要件(150単位・実務経験・倫理試験・CPE維持)の詳細は、州別の登録ルートやPass・Active・Inactiveの切り替えまで含めてUSCPAライセンスの取り方|登録要件・実務経験・CPE維持で解説しています。出願前に必ず各州のBoard of Accountancyで最新の要件を確認してください。
高卒・短大卒でもUSCPAは受験できるか
結論から言えば、高卒・短大卒でも、学士号を必須としない州を選べばUSCPAを受験できます。ただし学位要件の扱いは州によって異なり、変更されることもあるため、以下は本記事の主要8州の比較表と出願州比較記事で確認できた範囲の情報です。断定できない細部は、必ず出願前に出願州のBoard of Accountancy(NASBA=全米州会計委員会協会の州別窓口一覧)で最新情報を確認してください。
高卒・専門卒の方の基本ルート:モンタナ州(MT)
モンタナ州は、主要8州の中で唯一、学士号を受験要件としていない州です。会計24単位+ビジネス24単位を取得していれば、学位がなくても受験資格を得られます。専門学校卒の方も同じルートが基本になります。
- 単位取得の負担が大きい: 学士号がない場合、必要な単位をゼロから取得する必要があり、時間と費用がかかります。単位取得だけで6〜12ヶ月、試験学習と合わせると受験開始まで8〜14ヶ月が目安です
- ライセンス取得は別要件: 2026年1月の法改正でモンタナ州も150単位要件を撤廃しましたが、フルライセンス取得には改めて学士号が必要になる制度に移行しています。「受験はできてもライセンスは学士号が必要」な点は誤解しやすいので注意してください
- キャリアパスの考慮: USCPAの活用を見据えるなら、並行して学位取得を検討するのも現実的な選択肢です
高卒・専門卒の方がUSCPAを目指す場合は、予備校に相談して最適なルートを設計してもらうのが効率的です。単位の具体的な取得方法(提携単位プログラム・科目等履修・直接受講の比較)は、USCPAの単位取得ガイドで詳しく解説しています。
短大卒(準学士)の方の基本ルート:グアム(GU)
短大卒の方は、グアム(GU)を第一候補にできます。グアムは米国準州のため、短大の準学位(Associate Degree)でも学士号+120単位+会計24単位+ビジネス24単位の要件を満たせば受験可能です。SSN(社会保障番号)も不要です。
- 単位の不足分は予備校の単位取得プログラムや科目等履修で補う
- グアムは学歴審査の結果が確定する前でも出願できる「見込み受験」の仕組みがあり、初回受験から18ヶ月以内に正式な単位要件を満たせば合格が確定します。動き出しの早さを優先したい場合の選択肢になります
- 将来の学士編入も視野に入れる場合は、ライセンス要件をクリアしやすい州(ワシントン州など)への切替も併せて検討してください
より詳しい州別の向き不向きはUSCPA出願州の選び方|アラスカ・ワシントン・NY州の選び方、ライセンスまで見据えた場合の要件はUSCPAライセンスの取り方を参照してください。
大学在学中・大学中退でもUSCPAは受験できるか
学士号を取得済みでなくても、卒業見込みの段階や中退後の状況によって受験できるケースがあります。
大学在学中の受験(卒業見込みでの出願)
「卒業前に受験を始められないか?」という問いには、州によって答えが分かれます。
- アラスカ州: 卒業に必要な残り単位が18単位以下、かつ会計15単位を取得済みであれば、卒業見込みで出願できます
- グアム: 前述のとおり、学歴審査確定前でも出願できる「見込み受験」の仕組みがあり、初回受験から18ヶ月以内に単位要件を満たせば合格が確定します
- モンタナ州: 学士号不要のため、必要単位を取得していれば在学中でも受験可能
ただし、在学中の受験は単位取得スケジュールと学習スケジュールの両立が必要で、現実的には卒業見込みの直前期(3年生後半〜4年生)に学歴審査を始めて、卒業直後に受験開始するパターンが多いです。州ごとの「見込み受験」制度の詳細はUSCPA出願州の選び方で解説しています。
大学中退者のルート
大学中退の方は、取得済み単位数によって選択肢が変わります。
- 取得単位が120以上ある: モンタナ州なら学士号不要のため、不足の会計・ビジネス単位を予備校で補えば受験可能
- 取得単位が60〜120の間: 通信制大学への編入で学士号取得を視野に。あるいは予備校で米国大学の単位を取得して総単位を積み上げる
受験資格を最短で満たすロードマップ
バックグラウンド別に、受験資格取得までの最短ルートを整理します。
パターン1: 4年制大学卒(経済・商学系)
- 学歴審査を申請(1.5〜3ヶ月)
- 審査結果をもとに不足単位を確認
- 予備校の単位取得プログラムで不足分を補う(2〜4ヶ月)
- 出願・受験
最短目安: 約4〜6ヶ月
会計系学部の出身者は認定される単位が多い傾向にあるため、比較的スムーズに進むケースが多いです。
パターン2: 4年制大学卒(非会計系)
- 学歴審査を申請(1.5〜3ヶ月)
- 審査結果をもとに不足単位を確認(会計単位が大幅に不足する可能性が高い)
- 予備校で会計単位+ビジネス単位を取得(4〜8ヶ月)
- 出願・受験
最短目安: 約6〜10ヶ月
文学部・理工学部など会計系以外の出身者は、取得すべき単位数が増えるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
パターン3: 高卒・専門卒
- モンタナ州など学士号不要の州を選択
- 予備校で必要な会計単位・ビジネス単位をゼロから取得(6〜12ヶ月)
- 出願・受験
最短目安: 約8〜14ヶ月
単位取得の負担が大きくなるため、長期的な計画が必要です。予備校のサポートを最大限活用しましょう。
USCPAの試験科目や学習時間の全体像については、USCPAの科目ガイドやUSCPA合格に必要な勉強時間の記事も併せてご覧ください。受験資格取得後の学習計画はUSCPA学習スケジュール、最短合格を目指す場合はUSCPA最短合格ロードマップが参考になります。
よくある質問
Q. 高卒・短大卒でもUSCPAを受験できますか?
できます。学士号を受験要件としないモンタナ州(会計24単位+ビジネス24単位)が高卒・専門卒の基本ルートです。短大卒(準学士)の方はグアムも選択肢になります。詳しくは高卒・短大卒でもUSCPAは受験できるかを参照してください。
Q. USCPAの受験に年齢制限はありますか?
いいえ、年齢制限はありません。学歴・単位要件を満たしていれば、何歳でも受験可能です。
Q. 日本在住のまま受験できますか?
はい、可能です。USCPAの試験は日本国内のプロメトリック試験会場(東京・大阪)で受験できます。渡米は不要です。
Q. 受験資格の取得にかかる費用の総額はどのくらいですか?
学歴審査費用(約1〜3万円)+不足単位の取得費用(10〜30万円程度)が目安です。予備校の受講料に単位取得費用が含まれているプランもあるため、総額はプランによって異なります。
Q. 大学院卒の場合、単位要件で有利になりますか?
大学院で取得した会計・ビジネス関連の単位も、学歴審査で認定される可能性があります。大学+大学院の合算で単位要件を満たせるケースもあるため、成績証明書をまとめて審査に出すのがおすすめです。
Q. 受験資格を取得した後、有効期限はありますか?
出願後のNTS(Notice to Schedule:受験許可証)には通常6ヶ月〜18ヶ月の有効期限がありますが、受験資格自体に有効期限はありません。一度要件を満たせば、いつでも出願可能です。
まとめ
USCPAの受験資格は、学歴要件と単位要件の2つが柱です。
- 4年制大学卒であれば、多くの州で学歴要件はクリアできる(文系卒・海外大学卒でも学歴審査を通じて道が開ける)
- 高卒・短大卒でも、モンタナ州(高卒・専門卒)やグアム(短大卒)など学士号不要・準学士でも受験できる州がある
- 単位の不足分は、予備校の単位取得プログラムや科目等履修で効率的に補える
- 出願州の選択が重要。アラスカ州・ワシントン州は日本人受験者に人気
- 学歴審査(単位評価)には1.5〜3ヶ月かかるため、早めの着手が鍵。審査結果が出るまで単位取得に着手しないのが鉄則
- 「受験資格」と「ライセンス取得要件(150単位・実務経験・Pass/Active/Inactiveの区分)」は別物。まずは受験資格の確保を優先する
受験資格の確認は、USCPA合格への最初のステップです。自分のバックグラウンドに合った州を選び、不足単位を計画的に取得すれば、着実に受験にたどり着けます。
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USCPA全4科目一発合格(9ヶ月・働きながら)× KAIRO開発者
- 簿記2級からスタートし、留学経験のない純ジャパで働きながら9ヶ月・全4科目に一発合格
- FAR 88点(約300h)/BAR 90点(約200h・約50日)/AUD 84点(約187h・約50日)/REG 89点(約120h・約30日)
- 現在FAS業界に勤務。一次体験と実データに基づき教材を開発し、累計100部超が受験生に活用されています。
KAIRO AI 開発者|kairo-ai.jp
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