Lower of Cost or NRV(原価と正味実現可能価額の低い方)
意味
原価と正味実現可能価額の低い方
カイロウ式ヒント
棚卸資産の評価基準。損失は即時認識
Lower of Cost or NRV の試験対策解説
原価と正味実現可能価額の低い方(Lower of Cost or NRV)は、FIFOまたは加重平均法を採用する企業に適用される棚卸資産の期末評価基準です。棚卸資産の帳簿価額(原価)が正味実現可能価額を上回っている場合、その差額を評価損として即時に費用認識し、簿価をNRVまで切り下げます。切り下げ後に市場価値が回復しても、米国基準では評価損の戻入れ(recovery)は認められず、いったん切り下げた簿価がそのまま新たな取得原価として扱われる点がIFRS(戻入れを認める)との重要な相違点です。保守主義の原則に基づき、資産の過大計上と利益の先取りを防ぐ仕組みです。
試験での問われ方・ひっかけポイント
米国基準では評価損の戻入れ(recovery)が認められない点がIFRSとの大きな違いとして頻出します。切り下げ後の簿価が新たな取得原価の基礎になる点も併せて問われます。
英語例文
When market value drops below cost, inventory is written down to the lower of cost or NRV.
市場価値が原価を下回った場合、棚卸資産は原価と正味実現可能価額の低い方まで評価減されます。
Lower of Cost or NRV に関するよくある質問
評価減した棚卸資産の価値が回復したら戻入れできますか?
米国基準では認められません。いったんNRVまで切り下げた簿価は新たな取得原価として扱われ、その後の価値回復を利益に反映することはできません。IFRSでは一定の要件下で戻入れが認められる点と対照的です。
評価損はどの科目に計上されますか?
通常は売上原価(COGS)に含めて計上するか、独立して評価損(loss on write-down of inventory)として損益計算書に表示します。いずれの方法でも純利益への影響は同じです。
所属章: Ch.3 流動資産(現金・売掛金・棚卸資産)
関連語(Ch.3 流動資産(現金・売掛金・棚卸資産))
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