Conservatism(保守主義)
意味
保守主義
カイロウ式ヒント
不確実な場合は慎重に。ただしGAAPでは公式特性ではない
Conservatism の試験対策解説
保守主義とは、会計上の見積りや判断に不確実性が伴う場合に、資産や利益を過大に表示しない方向を選択すべきとする考え方で、伝統的に会計実務に根付いてきた行動指針です。ただし、現行のFASB概念フレームワークにおいては、保守主義は忠実な表現や中立性と相容れないおそれがあるとして、公式の質的特性としては位置づけられていません。意図的に資産や利益を過小に表示することは中立性に反し、忠実な表現の要件を満たさないためです。とはいえ低価法や偶発損失の会計処理など、GAAPの個別基準には結果的に保守的な処理が組み込まれている論点も多く、概念上の位置づけと個別基準の扱いを分けて理解する必要があります。
試験での問われ方・ひっかけポイント
「保守主義はFASBの正式な質的特性である」という記述は誤りです。保守主義は中立性と矛盾し得るため公式の特性ではないものの、低価法など個別の会計基準には保守的な処理が組み込まれている点との整合性を問う問題が出やすいです。
英語例文
Conservatism suggests that when in doubt, choose the option that is least likely to overstate assets or income.
保守主義は、判断に迷う場合には資産や利益を過大に見せない選択肢を取るべきだと示唆します。
Conservatism に関するよくある質問
保守主義はFASBの概念フレームワークの質的特性に含まれますか?
含まれません。保守主義は中立性を損なうおそれがあるとして、現行の概念フレームワークでは公式の質的特性から除外されています。ただし個別基準には保守的な処理が残っています。
保守主義が反映されている個別の会計基準にはどのようなものがありますか?
棚卸資産の低価法評価や、偶発損失を可能性が高く見積可能な場合に計上する処理などが、結果的に保守的な会計処理の代表例として挙げられます。
所属章: Ch.1 財務会計の基礎概念
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