USCPA BARChapter 2
流動性比率と運転資本管理 確認テスト
全6問(○×・MC形式)・解答解説付き
USCPA BAR Chapter 2「流動性比率と運転資本管理」の頻出論点を、6問の確認テストでチェックできます。選択肢を選ぶと その場で正解・不正解と解説が表示されます。最後まで解くと結果もまとめて確認できます。
1○×問題
流動比率・当座比率・現金比率は、いずれも流動負債を分母とし、分子に含める流動資産の範囲だけが異なる指標である。
正解: ○(正しい)
3つの流動性指標は、流動資産という同じ母集団から支払能力の判定に使える範囲を段階的に絞り込む点で共通する。分母はいずれも流動負債で一致し、分子だけが『流動資産全体(流動比率)』『棚卸資産・前払費用を除いたもの(当座比率)』『現金及び現金同等物と短期投資のみ(現金比率)』と狭まっていく。この構造を理解していれば、勘定科目の一覧から3指標をまとめて素早く算定できる。
ヒント: 💡 3指標は分母(流動負債)が共通で、分子に含める流動資産の範囲だけが段階的に狭まる。
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2○×問題
当座比率(Quick Ratio)の計算では、分子に棚卸資産と前払費用を含める。
正解: ×(誤り)
当座比率は酸性試験比率(Acid-Test Ratio)とも呼ばれ、棚卸資産と前払費用を分子から除外する点が流動比率との違いである。棚卸資産は現金化に『販売』という追加の取引を要し、前払費用はそもそも現金化できない性質を持つため、両者を除くことで流動比率より保守的に支払能力を評価できる。正しくは(現金+短期投資+売上債権)÷流動負債で計算する。
ヒント: 💡 当座比率は棚卸資産と前払費用を分子から除く点が流動比率との違い。
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3○×問題
現金比率が1を下回っていても、売上債権の回収を待てば支払いが可能な場合があり、必ずしも資金繰りの危険を意味しない。
正解: ○(正しい)
現金比率は現金及び現金同等物と短期投資のみを分子とし、売上債権すら除外する最も保守的な指標である。したがって現金比率が1を下回ることは珍しくなく、それ自体は不健全性を意味しない。売上債権の回収サイクルが正常に機能していれば、現金比率が1未満でも実務上は問題なく支払いを継続できる企業は多い。
ヒント: 💡 現金比率は売上債権も除く最も保守的な指標。1未満でも直ちに危険とは言えない。
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4○×問題
運転資本(正味運転資本)は、流動資産から流動負債を差し引いた金額であり、比率ではなく絶対額で表される。
正解: ○(正しい)
運転資本=流動資産-流動負債という差額(絶対額)で示される点が、比率で示される流動比率などとの構造的な違いである。絶対額であるため、規模の異なる企業同士を単純に比較する指標としては不向きであり、同一企業の期間比較や、規模を揃えた比較指標と併用するのが実務上適切である。
ヒント: 💡 運転資本は比率ではなく絶対額。規模の異なる企業間の比較には不向き。
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5○×問題
運転資本管理(Working Capital Management)の目的は、流動資産をできる限り積み増し、運転資本の金額を最大化することである。
正解: ×(誤り)
運転資本管理の目的は最大化ではなく、支払能力の確保と資本効率のバランスを取ることにある。流動資産を積み上げすぎると、その分の資金が売上や利益を生まないまま眠り、機会費用が発生する。逆に切り詰めすぎれば支払不能のリスクが高まるため、売上債権・棚卸資産・買入債務の回転を管理し、両者の均衡点を探ることが本来の目的である。
ヒント: 💡 運転資本管理の目的は最大化ではなく、支払能力と資本効率のバランス。
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6○×問題
棚卸資産回転日数(DIO)が長期化する原因は、常に需要不足による商品の売れ残りである。
正解: ×(誤り)
DIOの長期化は需要不足だけが原因とは限らない。供給網の混乱に備えて意図的に安全在庫を積み増した結果としてDIOが伸びる場合もあり、この場合は在庫削減がかえって欠品リスクを高めることになる。DIOの数値だけを見て機械的に『在庫を減らすべき』と判断するのではなく、長期化の背景を確認する必要がある。
ヒント: 💡 DIOの長期化は需要不足だけでなく、供給網リスクに備えた安全在庫の積み増しでも起こる。
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