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2026-05-06更新: 2026-08-01

USCPA出願州のおすすめは?アラスカ・ワシントン・NY州の選び方

USCPA出願州アラスカワシントン受験資格

「USCPAの受験資格は分かったけれど、どの州に出願すればいいのか決められない」

USCPA受験を本格検討する社会人が、最初に立ち止まるのがこの問題です。米国50州+5準州の中から1つを選ぶ必要があり、しかも州ごとに学位要件・単位要件・SSN要否・ライセンス取得難易度がすべて違います。

予備校の説明会で「出願州を決めましょう」と言われても、自分のケースに当てはめると判断が難しい。結果、学歴審査も学習開始も遅れてしまう——というケースが非常に多いです。

この記事では、4ヶ月でFAR・BARに一発合格し、AUDも50日で合格したカイロウが、出願州選びを「3つの判断軸」と「主要8州の完全比較表」で整理し、タイプ別のフローチャートで3分で結論が出る形に再構築します。「アラスカ受験→ワシントンライセンス」という黄金ルートの具体フローや、AIを使った州診断プロンプトまで、出願州決定に必要な情報をすべて1記事に集約しました。


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結論|州選びの結論フローチャート

4つの質問に上から順番に答えるだけで、第一候補の州が絞れます。

  1. 学士号を持っていますか? いいえ→モンタナ州(MT)で確定です(学士号不要の主要州はここだけ)。はい→質問2へ
  2. SSN(社会保障番号)を持っていますか? はい・米国就労を本気で狙う→カリフォルニア州(CA)。いいえ(多くの日本在住者はこちら)→質問3へ
  3. 会計・ビジネスの取得済み単位はどのくらいありますか? ほぼゼロ〜10単位未満→アラスカ州(AK)(会計15単位のみ)。24単位以上見込み→質問4へ
  4. 将来Active License(後述)まで取る予定はありますか? 当面は合格だけで十分→アラスカ州(AK)のまま進めてOK。将来的に取りたい→ワシントン州(WA)が本命。まだ決めきれない→「アラスカ受験→ワシントンライセンス」の黄金ルート(後述)が安全です

候補が1〜2州に絞れたら、次の早見表と各州の個別解説で最終確認してください。判断軸の根拠はこのあとの本文で解説します。


タイプ別の第一候補早見表

もう少し詳しいタイプ別の結論を先出しします。

あなたのタイプ 第一候補 理由
4年制大学卒・社会人・早く受験を開始したい アラスカ州(AK) 単位要件最緩、SSN不要
4年制大学卒・将来ライセンスまで取りたい ワシントン州(WA) ライセンス要件が現実的
4年制大学卒・取得済単位が少ない ハワイ州(HI) 会計18単位でOK
高卒・専門卒(学士号なし) モンタナ州(MT) 学士号不要
米国就労を本気で狙う カリフォルニア州(CA) 米国市場での評価最高

最有力の戦略は「アラスカ受験→ワシントンライセンス」の黄金ルート。受験は単位要件最緩のアラスカで始め、合格後にライセンスはワシントンへ後付けトランスファーする。日本人受験者の事実上の本流ルートです。


USCPA出願州を選ぶ3つの判断軸

USCPA出願州選びは、以下の3つの軸で決まります。優先度の高い順に解説します。

軸1:受験資格(学位+単位要件)

最も基本となる軸です。州によって以下の3つが異なります。

  • 学位要件: 学士号が必要か、それとも単位だけでOKか
  • 会計単位数: 15単位(最緩・アラスカ)〜33単位(厳・ニューヨーク)
  • ビジネス単位数: 規定なし(アラスカ)〜36単位(厳・ニューヨーク)

「自分が今すぐ受験できるか」を決めるのがこの軸です。日本の大学を卒業したばかりで会計単位がほぼゼロの人は、要件最緩のアラスカ州が最有力候補になります。逆に、会計学部出身で会計単位が30単位以上認定される人は、選択肢が大きく広がります。

軸2:ライセンス取得のしやすさ

USCPA試験に「合格」してもそれだけでは「USCPA」を名乗れません。ライセンス(License)登録が別途必要です。ライセンス要件は受験資格よりさらに州ごとの差が大きく、特に「実務経験要件」がポイントになります。

  • アラスカ州: 実務経験は監査法人での1年以上が原則。日本人がフルにライセンス取得するのは難易度高
  • ワシントン州: 一般事業会社での実務経験でOK(監査法人勤務でなくても可)。2026年時点では150単位取得で実務1年、または120単位のまま実務2年のいずれかのルートを選べる
  • ニューヨーク州: 実務経験1年(監査法人または事業会社)、単位要件は150単位

長期的にライセンスまで取りたいなら、ワシントン州が日本人にとって最も現実的です。「アラスカで受験→ワシントンへトランスファー」という戦略が定番化しているのはこの構造が理由です。ライセンス登録の具体的な必要書類・実務経験の証明方法・CPE(継続教育)の維持要件はUSCPAライセンスの取り方|登録要件・実務経験・CPE維持で詳しく解説しています。

軸3:SSN(社会保障番号)の取得可否

SSNは米国の社会保障番号で、日本人には簡単には取得できません。米国に居住経験がない人は基本的に取得不可です。

SSN要否
アラスカ・ワシントン・モンタナ・グアム・ハワイ・イリノイ 不要
カリフォルニア・ニューヨーク 必要

SSNを持っていない日本在住者は、CA・NYは選択肢から外れます。これが「日本人受験者のほとんどがアラスカ・ワシントン・グアム・モンタナを選ぶ」理由の核心です。


主要8州の完全比較早見表

日本人受験者が選ぶ可能性のある主要8州を、7項目で比較します。

州(略称) 学士号 受験時の総単位 会計単位 ビジネス単位 上位会計単位 SSN 主な特徴
アラスカ(AK) 必要 規定なし 15単位 規定なし 規定なし 不要 受験資格が最緩・最速
ワシントン(WA) 必要 120単位 24単位 24単位 規定なし 不要 ライセンス取得しやすい
モンタナ(MT) 不要 規定なし 24単位 24単位 規定なし 不要 学士号なしでも受験可
グアム(GU) 必要 120単位 24単位 24単位 規定なし 不要 受験開始が早い穴場
ハワイ(HI) 必要 120単位 18単位 規定なし 規定なし 不要 会計単位が緩い
イリノイ(IL) 必要 150単位 24単位 24単位 規定なし 不要 単位多め・要件は標準的
カリフォルニア(CA) 必要 150単位 24単位 24単位 20単位 必要 米国就労に強い
ニューヨーク(NY) 必要 120単位 33単位 36単位 規定なし 必要 単位最厳・SSN必須

※要件は変更される場合があります。出願前に各州のBoard of Accountancyで最新情報を確認してください。

この表から読み取るべき3つのポイント:

  1. アラスカが最緩: 会計15単位のみ・ビジネス単位規定なし・SSN不要。日本の大学で簿記論や財務会計論を1〜2科目取っていれば、ほぼ全員が要件を満たせる
  2. ニューヨークは最厳: 会計33単位+ビジネス36単位+SSN必須という3重ハードル。日本在住者にはおすすめしない
  3. ワシントンとグアムが「中堅」: 会計24単位+ビジネス24単位という米国基準の標準値。ライセンス重視ならワシントン

居住要件とサイナー(実務経験証明者)で見るAK・WA・MT・GUの違い

主要4州について、受験・実務経験証明に関わる要件も整理しておきます。

受験時の居住要件 ライセンス実務経験 サイナー(証明者)要件
アラスカ(AK) なし(日本在住のまま出願可) 実務1年以上(監査法人中心) 個別に要確認
ワシントン(WA) なし 120単位+実務2年、または150単位+実務1年 アクティブなCPAライセンスを5年以上保有する証明者が必要(Washington Board of Accountancy公式、2026年8月時点確認)
モンタナ(MT) なし 学士号+単位・実務要件(受験時とは別途確定) 個別に要確認
グアム(GU) なし 実務2年(事業会社勤務可) 個別に要確認

サイナー要件は州により公開情報の粒度が異なるため、ワシントン州以外は出願前に各州Boardへ個別確認をおすすめします。


主要州の特徴詳細

ここからは各州の特徴を、選択時の判断材料として整理します。

アラスカ州(AK)|最速受験の最有力

向いている人: 早く受験を開始したい人、取得済の会計単位が少ない人、当面は「合格」が目標でライセンスは後で考える人、SSNを持っていない人

要件の特徴(2026年時点): 受験資格は「学士号+会計15単位(科目指定なし)」のみで、全主要州の中でも最緩水準です。日本の4年制大学卒業者なら、簿記論・財務会計論を2〜3単位ずつ取得していれば、それだけで要件を満たせるケースが多くあります。経済学部・商学部・経営学部出身者なら、追加単位ゼロで受験可能なことも珍しくありません。大学在学中でも、卒業に必要な単位が残り18単位以下かつ会計15単位取得済みなら、卒業見込みで出願できます(アビタス公式解説)。

注意点: ライセンス取得の実務経験要件は「監査法人での1年以上」が原則で、事業会社勤務者には厳しめです。加えて2026年1月からアラスカ州は150単位要件を撤廃し、ライセンス実務経験の運用をアラスカ州公認会計士委員会(Board of Public Accountancy)の新ルールに委ねる制度改正が進んでいます。日本の事業会社勤務者がアラスカでフルにライセンスを取るのは引き続き現実的でないため、合格後にワシントン州へトランスファーするのが定番ルートです。

ワシントン州(WA)|ライセンス重視の本命

向いている人: 将来的に「USCPA」と名刺に書きたい人、監査法人勤務ではないが経理・財務・コンサル系の実務経験がある人、「合格」だけでなく「ライセンス取得」まで視野に入れている人

要件の特徴(2026年時点): 受験資格は学士号+120単位(会計24単位・ビジネス24単位)です。ライセンス要件のうち最大の壁である「実務経験」が緩く、経理・財務・監査・税務・コンサル等の会計業務に関連する業務で1年以上あればよく、監査法人勤務でなくても可、社外のライセンス保持者によるサインでも認められます。さらに2025年11月20日施行のワシントン州公認会計士委員会の規則改正により、ライセンス取得ルートが3種類に増えました。120単位+実務経験2年、または150単位+実務経験1年のいずれかで取得でき、単位を150まで積み増さなくてもライセンスに到達できる道が明確になっています(Washington Board of Accountancy公式)。

注意点: 受験開始には120単位が必要なため、日本の4年制大学(卒業単位124〜130単位程度が一般的)を出ていればおおむね到達しますが、会計24単位・ビジネス24単位という指定科目の充足が壁になりやすい点は変わりません。150単位ルートを選ぶ場合は追加の単位取得負担が生じます。

グアム(GU)|知る人ぞ知る穴場

向いている人: ワシントンの単位要件は満たせるがライセンス取得は急がない人、英語処理に自信がある人

要件の特徴(2026年時点): 学士号+120単位+会計24単位+ビジネス24単位で受験可能、SSN不要です。米国準州のため要件はUS基準ですが、日本人にとってのハードルは比較的低めです。学歴審査結果が確定する前でも「見込み受験」ができ、初回受験から18ヶ月以内に正式な単位要件を満たせば合格が確定する仕組みがあるため、動き出しの早さでは選択肢に入ります(プロアクティブ/グアム大学日本事務局)。ライセンス取得には実務経験2年(事業会社勤務可)が必要です。

注意点: 受験会場のフレキシビリティは高い一方、ライセンス要件はワシントンほど緩くありません。ライセンスまで見据えるなら、受験はグアム、ライセンスはワシントンという組み合わせも検討対象になります。

モンタナ州(MT)|学士号なしでも受験可能

向いている人: 高卒・専門卒で学士号がない人、単位取得期間を厭わずUSCPA合格を目指したい人

要件の特徴(2026年時点): 全主要州の中で唯一、学士号を受験要件としていません。会計24単位+ビジネス24単位を取得すれば、学位がなくても受験可能です。高卒・専門卒の方にとって、USCPA受験への扉を開く重要な選択肢になります。

注意点: 単位取得の負担は大きく、学士号がない場合は必要単位をゼロから取得するため1〜1.5年程度の期間を見込む必要があります。また2026年1月からモンタナ州も150単位要件を撤廃し、ライセンス取得には改めて学士号+会計委員会が定める単位・実務要件を満たす必要がある制度に移行しています。受験資格に学士号は不要でも、フルライセンス取得には学士号が必要という点は誤解しやすいので注意してください(Montana Society of CPAs)。

ハワイ州(HI)|単位要件が緩い隠れた候補

向いている人: 会計学部以外の出身者で単位取得を最小限にしたい人

要件の特徴(2026年時点): 学士号+120単位+会計18単位(ビジネス単位の規定なし)、SSN不要です。アラスカより少しだけ厳しいものの、ワシントンより緩い「中間ポジション」に位置します。

注意点: ライセンス要件は厳格なため、ライセンス重視ならワシントンの方が合理的です。

ニューヨーク州(NY)|避けるべきケース

向いている人: 米国留学経験がありSSNを持っている人、または米国の大学を卒業して単位要件をすでに満たしている人に限られます

要件の特徴(2026年時点): 受験資格は財務会計・監査・税法・管理会計の各1科目を含む120単位です。会計単位・ビジネス単位の充足に加えてSSN必須という条件が加わるため、日本在住者にとっては実質「会計33単位+ビジネス36単位+SSN必須」の3重ハードルになります(アビタス公式解説)。ライセンス取得には150単位が必要です。

注意点: SSNは米国に居住経験がない人には基本的に取得できません。日本在住でSSNを持っていない人にはおすすめしません。「USCPAといえばニューヨーク」という印象論ではなく、要件適合度で判断してください。

カリフォルニア州(CA)|米国就労を本気で狙う層

向いている人: 米国でのキャリアを本気で目指す人

カリフォルニア州は米国就労市場での評価が最も高い州です。

  • 学士号+150単位+会計24単位+ビジネス24単位+上位会計20単位
  • SSN必須
  • ライセンス取得は2年の実務経験

シリコンバレー・LAでの転職を視野に入れている人には、CA州ライセンスが最強のパスポートになります。ただし日本在住・SSNなしの人には現実的でないため、選択肢に入るのは渡米予定がある人に限られます。


2026年の最新動向|150単位要件をめぐる州横断の整理

ここまで各州の解説で個別に触れた2026年前後の制度改正を、州横断で整理しておきます。「150単位」という長年の基準が、州ごとに緩和・再編される流れが同時多発的に進んでいるのが2026年時点の特徴です。

  • アラスカ州・モンタナ州: 2026年1月から150単位要件を撤廃
  • ワシントン州: 2025年11月20日施行の規則改正で「120単位+実務経験2年」でもライセンスに到達できるルートが新設(前述)
  • ニューヨーク州: 2026年11月21日から「120単位+実務経験2年」の新パスウェイが従来の33/36単位+実務1年ルートと併存予定(詳細はUSCPA受験資格まとめを参照)

共通する方向性は「単位を積み増す代わりに実務経験の年数でカバーする」設計への移行です。対象州への影響は必ず各州Board公式サイトで確認してください。


州選びで失敗しない3つの質問

出願州選びで後戻りしないために、以下の3つの質問に順番に答えてください。答えの組み合わせで、検討すべき州が絞り込めます。

質問1:4年制大学の学士号を持っていますか?

  • いいえ(高卒・専門卒・短大卒) → 学士号不要のモンタナ州一択です。他の主要州は原則として学士号が受験要件になります。
  • はい → 質問2へ進んでください。

質問2:会計・ビジネス関連の取得済単位はどのくらいありますか?

  • 会計単位がほぼゼロ〜10単位未満 → アラスカ州(会計15単位のみ)が最短ルートです。追加単位の取得負担が最小限で済みます。
  • 会計単位が15〜20単位程度 → アラスカ州、またはハワイ州(会計18単位)が候補です。
  • 会計24単位・ビジネス24単位以上をすでに満たせそう → ワシントン州・グアム・イリノイなど選択肢が広がります。この場合は質問3で最終決定してください。

質問3:将来「USCPA」のライセンス(Active License)を取得する予定はありますか?

  • 予定なし・当面は「合格」だけで十分 → 受験資格が最も緩い州(アラスカ州など)を選び、ライセンスは後回しにして問題ありません。
  • 将来的にライセンスまで取りたい、かつ監査法人以外の実務経験(経理・財務・コンサル等)が中心 → ワシントン州が本命です。実務経験要件が事業会社勤務でも満たせます。
  • 将来的にライセンスまで取りたいが、まだ決めきれない → 「アラスカで受験→ワシントンへトランスファー」の黄金ルート(後述)を選べば、どちらの選択肢も潰さずに進められます。

この3つの質問で候補が2〜3州に絞れたら、次の「主要8州の完全比較早見表」と各州の個別解説で最終確認してください。


タイプ別フローチャート|あなたに最適な州はここ

5つのタイプに分けて、最適な州を即決します。

START:あなたの状況は?
│
├─ 学士号なし(高卒・専門卒)?
│    └→ 【モンタナ州(MT)】が唯一の選択肢
│
├─ SSNを取得できる?
│    └─ Yes、米国就労を本気で狙う
│        └→ 【カリフォルニア州(CA)】が最強
│
├─ ライセンスまで本気で取りたい?
│    └─ Yes、経理・財務・コンサル系の実務経験あり
│        └→ 【ワシントン州(WA)】が本命
│
├─ 会計・ビジネス単位が少ない(10単位未満)?
│    ├─ Yes
│    │    └→ 【アラスカ州(AK)】(会計15単位のみ)
│    │       または【ハワイ州(HI)】(会計18単位)
│    └─ No(24単位以上ある)
│        └→ 【ワシントン州(WA)】【グアム(GU)】が候補
│
└─ とにかく早く受験を始めたい?
     └→ 【アラスカ州(AK)】が最速

タイプA|早く受験を開始したい社会人 → アラスカ

典型像: 28歳・経済学部卒・経理3年目・取得済会計単位は2〜3単位

なぜアラスカか:

  • 会計15単位だけで要件達成(追加単位は10単位前後で済む)
  • SSN不要・受験まで最速ルート
  • 学習を待たせない

タイプB|ライセンスまで取りたい → ワシントン

典型像: 32歳・経理5年目・FAS転職を視野に・ライセンスでキャリアの選択肢を広げたい

なぜワシントンか:

  • 一般事業会社の実務経験でライセンス取得可
  • 監査法人勤務でなくても問題なし

タイプC|高卒・専門卒(学士号なし) → モンタナ

典型像: 25歳・専門学校卒・経理アシスタント・USCPAでキャリアアップ

なぜモンタナか:

  • 学士号不要は主要州でモンタナだけ
  • 単位取得は予備校で集中対応

タイプD|米国でキャリアを築きたい → カリフォルニア

典型像: 30歳・米国MBA留学経験あり・SSN取得済・シリコンバレー就職を狙う

なぜカリフォルニアか:

  • 米国就労市場での評価が最も高い
  • 西海岸の事業会社・スタートアップでの評価大

タイプE|会計単位が中途半端 → ハワイ

典型像: 29歳・文系出身・経済学部だが会計単位は10単位程度

なぜハワイか:

  • 会計18単位(アラスカより少し厳しいが、ワシントンより緩い)
  • ビジネス単位規定なし
  • SSN不要

黄金ルート|アラスカ受験→ワシントンライセンスの具体フロー

日本人受験者の事実上の主流ルートを解説します。

黄金ルートが選ばれる理由

アラスカで受験→ワシントンへトランスファー」が日本人にとって最強の戦略である理由は3つ。

  1. 受験はアラスカが最速: 単位要件最緩、SSN不要、学歴審査もシンプル
  2. ライセンスはワシントンが最現実: 一般事業会社の実務経験で取得可
  3. トランスファー制度が確立: 合格実績を州間で移行できる仕組みが整っている

5ステップ実行プラン

ステップ1: アラスカ州で学歴審査を申請(1.5〜3ヶ月)

  • FACSなどの審査機関に成績証明書を提出
  • 不足単位を確認

ステップ2: 不足単位を取得(1〜4ヶ月)

  • 予備校の単位取得プログラムでアラスカ州要件を満たす

ステップ3: アラスカ州で出願→受験(合計12〜18ヶ月)

  • 4科目(FAR・AUD・REG+選択1)に合格

ステップ4: ワシントン州への合格実績トランスファー(1〜2ヶ月)

  • ワシントン州Board of Accountancyにトランスファー申請
  • 2026年時点では120単位+実務経験2年、または150単位+実務経験1年のいずれかのルートを選択可能(Washington Board of Accountancy公式)。単位を150まで積み増さない場合は、実務経験の年数でカバーする

ステップ5: ワシントン州で実務経験を申請→ライセンス取得

  • 経理・財務などの実務経験(選んだルートに応じて1年以上または2年以上)をワシントン州に申請
  • ライセンス発行

この黄金ルートを使うと、受験開始までの時間を最短化しながら、最終的にライセンス取得まで現実的にたどり着けます


ライセンスの3形態|Pass・Active License・Inactiveの違い

USCPAには「合格後の状態」が3つあります。混同しないよう整理しておきます。

状態 名乗れる肩書き 取得条件
Pass(合格) 「USCPA試験合格者」 4科目合格のみ
Active License 「USCPA」 試験合格+実務経験+倫理試験
Inactive License 「USCPA - Inactive」 ライセンス取得後に更新を停止した状態

「USCPA」と名刺に書きたいならActive Licenseが必要です。Passだけでは「USCPA試験合格者」までしか名乗れません。

ただし、転職市場では「USCPA試験4科目合格」だけでも評価されるケースが多く、実務経験を積みながら段階的にActive Licenseを目指すパスが現実的です。

「メイン州」という考え方|出願州とライセンス維持州は分けられる

出願州とライセンス取得州は同じでなくてもよいと述べてきましたが、もう一歩進めて意識したいのが「メイン州」=ライセンス取得後にCPE(継続教育)や実務経験の証明を継続的に行っていく州という視点です。CPEの要件・更新サイクルはライセンスを発行した州のルールに従うため、一度取得した州とは長期的に付き合うことになります。「受験のしやすさ」だけでなく「維持のしやすさ」もあわせて確認しておくと、ライセンス取得後の後悔が減ります。CPEの具体的な要件やアクティブ/インアクティブの切替方法はUSCPAライセンスの取り方で解説しています。


AIで「自分にあった州」を3分で診断するプロンプト

AIで判断を効率化するプロンプトを公開します。ChatGPTやClaudeにそのまま貼り付けてください。

あなたはUSCPA出願州の選択をサポートするコンサルタントです。
以下の私のプロフィールを読み、最適な出願州TOP3を理由付きで提示してください。

【私のプロフィール】
- 学歴: [学士号あり / 学士号なし]
- 学部: [経済学部 / 商学部 / 文学部 / 理工学部 など]
- 会計関連の取得済単位: [約X単位]
- ビジネス関連の取得済単位: [約X単位]
- SSN: [取得済 / 未取得・取得困難]
- 実務経験: [監査法人 / 経理・財務 / その他 / なし]
- ゴール: [試験合格まで / フルライセンス取得まで / 米国就労]
- 受験開始までの希望期間: [最速 / 半年以内 / 1年以内]

【出力形式】
1. 最適な出願州TOP3を順位付きで
2. 各州を選ぶ理由(受験資格・ライセンス・SSNの3軸で評価)
3. 注意点・トレードオフ
4. 具体的な次のアクション

このプロンプトはカイロウ式プロンプト集の「Mode F:意思決定サポート」の派生形です。本格的なUSCPA学習プロンプト一式はUSCPA学習にAIを使う方法で詳しく紹介しています。


成績証明書からの単位の数え方|学歴審査「前」にできること

出願州の判断で最大のボトルネックになるのが、「自分の成績証明書で会計単位・ビジネス単位が何単位に換算されるか分からない」という状態です。学歴審査の結果を待たなくても、次の3ステップで「あたり」をつけられます。

  1. 英文成績証明書を大学に申請する:発行に時間がかかる大学もあるため、出願州を検討し始めた時点で申請しておきます
  2. 科目名を会計系・ビジネス系に仕分ける:簿記論・財務会計論・管理会計論・監査論・税法などは会計単位、経済学・経営学・統計学・ファイナンスなどはビジネス単位に分類されやすい科目です
  3. 仕分け結果を出願州の必要単位と突き合わせる:本記事の「主要8州の完全比較早見表」の会計単位・ビジネス単位の列と照らして、不足の見当をつけます

科目ごとの認定されやすさの一覧はUSCPA受験資格まとめに、仕分け後の不足単位の具体的な埋め方(予備校の提携単位プログラム・大学の科目等履修・米国大学の直接受講の3ルート比較)はUSCPAの単位取得ガイドにまとめています。正式な認定単位数はあくまで学歴審査の結果で確定するため、この「あたり」は仮決定にとどめ、本申請前に必ず審査結果で裏取りしてください。


学歴審査結果からの逆算判断フロー

実は、学歴審査の結果が出てから出願州を決めるのが最も合理的です。理由は、認定単位数によって最適州が変わるからです。

学歴審査前の暫定判断

審査前は以下のような暫定判断で動きます。

  • 経済・商・経営学部出身 → アラスカで仮決定
  • 法・文・理工系出身 → アラスカ or モンタナで仮決定
  • 高卒・専門卒 → モンタナで決定

学歴審査結果が出てからの本決定フロー

審査結果:認定された会計単位は?
│
├─ 15単位以上
│    └→ 【アラスカ州】で出願(最速ルート)
│
├─ 18単位以上
│    └→ アラスカ or 【ハワイ州】で選択
│       └─ 将来ライセンス取得 → ハワイ
│       └─ とにかく合格 → アラスカ
│
├─ 24単位以上
│    └→ アラスカ・ハワイ・ワシントン・グアムから選択
│       └─ ライセンス重視 → ワシントン
│       └─ 受験速度重視 → アラスカ
│
└─ 15単位未満
     └→ 不足分を予備校で取得 → アラスカで出願

学歴審査の詳細な手続きはUSCPA受験資格|単位・学歴要件と州別早見表で解説しています。


よくある質問(FAQ)

Q. 出願州は後から変更できますか?

可能です。ただし、変更には新しい州での学歴審査の再申請手数料が必要です。1ヶ月〜2ヶ月のタイムロスと数万円の追加費用が発生するため、最初の州選択は慎重に行いましょう。

Q. 出願州とライセンス取得州は同じでなくてもいい?

同じでなくても問題ありません。むしろ「アラスカで受験→ワシントンでライセンス」のように、受験州とライセンス州を分ける戦略が日本人受験者の主流です。

Q. 試験会場は出願州によって変わりますか?

変わりません。USCPA試験はプロメトリック試験会場で受験するため、日本国内の東京・大阪の会場で受験できます。出願州が決まれば、好きな会場を予約可能です。

Q. 費用は州によってどれくらい変わりますか?

学歴審査費用と出願料を合わせて、州による差は$50〜$200程度。試験受験料(4科目で約$1,500)は全州共通です。費用差より、単位取得費用と時間ロスの方が圧倒的に大きいため、費用ではなく要件適合度で州を選ぶのが正解です。

Q. グアム・モンタナ・ハワイは情報が少なくて不安です

グアム・ハワイは予備校(アビタス・TAC等)が出願代行・サポートを提供しているため、情報量より「予備校サポートの厚さ」で判断するのが現実的です。詳しくはUSCPA予備校比較を参照してください。

Q. ニューヨーク州は本当に避けるべきですか?

SSNを持っていない日本在住者には避けるべきです。SSN取得済みかつ単位要件をすでに満たしている人にとっては選択肢になります。「USCPAといえばNY」という印象論ではなく、要件適合度で判断しましょう。


出典・参考情報|各州公式窓口一覧

本記事で参照した主な一次情報源です。要件は変更されることがあるため、出願前に必ず最新情報をご確認ください。

上記に個別リンクのない州も、NASBAの出願ポータルから各州のBoard of Accountancy公式サイトへ遷移できます。


まとめ|出願州選びは3軸で決断する

USCPA出願州選びは、以下の3軸で決まります。

  1. 受験資格(学位+単位): 自分が今すぐ受験できるか
  2. ライセンス取得のしやすさ: 将来「USCPA」を名乗りたいか
  3. SSN取得可否: 日本在住なら CA・NY は除外

日本人受験者の事実上の主流ルートは「アラスカ受験→ワシントンライセンス」の黄金ルート。受験は最速のアラスカで開始し、合格後に実務経験要件が現実的なワシントンへトランスファーする戦略です。

学歴審査の結果が出てから最終決定するのが合理的なため、まずは学歴審査の申請から始めましょう。出願州の検討と並行して学習を始めたい方は、USCPA FARテキスト第1章を無料で読むことをおすすめします。出願州の要件確認と実際の学習を同時並行で進められます。

次のステップ:

USCPA合格までの最短ルートを設計したい方は、カイロウ式プロンプト集(コンプリートパック)も参考にしてください。出願州診断を含む7つのAIプロンプトで、合格までの全工程をサポートします。

USCPA学習、ここから始められます

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カイロウ

USCPA全科目合格 × AI開発者

  • 働きながら総期間9ヶ月でUSCPA全4科目合格(FAR・BARは4ヶ月一発、REGは89点)
  • Blueprint準拠テキスト+4,500問超の演習+AI模試を開発
  • 100名以上のUSCPA受験生が利用中
  • FAS業界|2026年7月 全科目合格

KAIRO AI 開発者|kairo-ai.jp

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