USCPA働きながら合格|社会人が9ヶ月・807時間で両立した時間配分
「フルタイムで働きながら、USCPAなんて本当に両立できるのか」
USCPA(米国公認会計士)に興味を持った社会人の多くが、最初にぶつかる不安です。仕事がある日々の中で、まとまった勉強時間なんて取れない。それでも合格している人は、一体どうやって時間を作っているのか。
この記事では、フルタイムで働きながら9ヶ月・総勉強時間約807時間でFAR・BAR・AUD・REGの4科目に合格したカイロウが、実際にどう時間を配分し、可処分時間を作り、挫折しかけた場面をどう乗り越えたかを、一次体験としてまとめます。
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9ヶ月・807時間の内訳
まず、全体像を先に示します。私の場合、科目ごとの勉強時間と期間は次のとおりでした。
| 科目 | 勉強時間 | 期間 |
|---|---|---|
| FAR | 約300時間 | ── |
| BAR | 約200時間 | 約50日 |
| AUD | 約187時間 | 約50日 |
| REG | 約120時間 | 約30日 |
| 合計 | 約807時間 | 9ヶ月 |
見て分かる通り、4科目の勉強時間は均等ではありません。最初のFARに最も時間をかけ、後半の科目になるほど期間・時間ともに短くなっています。これは手を抜いたからではなく、前の科目で作った土台を、次の科目に持ち越せたからです。この点は、後ほど詳しく説明します。
なお、私は純粋な文系出身(純ジャパ)で、会計の前提知識は簿記2級のみでした。会計未経験・英語もゼロからという前提ではありませんが、いわゆる「会計士や税理士の資格を持っている」ような有利なスタートでもありません。
平日2時間・週末4時間が基本ペース
働きながらの学習で最初に決めたのは、「毎日何時間やるか」ではなく「継続できる最低ラインをいくつに置くか」でした。私の基本ペースは次のとおりです。
| 時間帯 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 朝(始業前) | MC演習・前日の復習 | 30分 |
| 夜(帰宅後) | テキスト・TBS演習 | 90分 |
| 平日合計 | 2時間 | |
| 週末(1日あたり) | まとまった演習・弱点補強 | 4時間 |
平日は朝30分・夜90分の合計2時間、週末は1日4時間を基本の枠にしていました。生活リズムとしては、朝7時に家を出て、夜20時に帰宅するのが平日の標準的なパターンです。この枠の中に、細切れの30分と、腰を据えた90分の両方を配置することで、集中力の質が違う2つの時間帯を無理なく使い分けられます。
ここで大事なのは、この平日2時間・週末4時間はあくまで基本ペースだという点です。BAR・AUD・REGのように期間を区切って集中する科目では、この基本ペースの上に週末の投下量を増やすなど、科目の性質に応じてペースを調整していました。「毎日絶対に同じ時間」に固執せず、基本の枠は崩さないまま、必要な場面で強度を上げる。この柔軟さが、9ヶ月間続けられた理由の一つだと思っています。
働きながらの学習スケジュール全体の組み方はUSCPA学習スケジュールの立て方でも解説しているので、自分の生活リズムに合わせてモデルプランを調整する際の参考にしてください。
科目ごとに期間を区切って集中する
平日2時間・週末4時間の基本ペースの上に、私が重視していたのが科目ごとの期間集中です。総勉強時間1,000時間を9ヶ月で均等に割るのではなく、科目ごとに「この期間で片付ける」という区切りを先に決めていました。
- FAR:最もボリュームが大きい科目のため、最初にまとまった期間を確保
- BAR:約50日。FARの直後に受けたため、連結会計などFARで固めた知識をそのまま使えた
- AUD:約187時間・約50日。BARからは独立性の高い科目のため、気持ちを切り替えて臨んだ
- REG:約120時間・約30日。FAR・BAR・AUDを通じて「英語で専門分野を読む力」と「試験形式への慣れ」ができていたため、最後は最短の期間で走り切れた
REGを約30日・約120時間で走り切れた具体的な週次プランや、当日の手応えとスコアの答え合わせはUSCPA REG勉強法|働きながら30日で89点合格した体験記にまとめています。「後半の科目ほど期間が短くなる」現象は、才能ではなく、前の科目で作った地力を素直に引き継いだ結果だという点は強調しておきたいです。
可処分時間をどう作ったか
フルタイム勤務をしながらの可処分時間は、放っておいたら自然には生まれません。私が実際にやっていたのは、次の3つです。
1. 「まとまった時間」を探すのをやめる
平日にまとまった3時間を探そうとすると、まず見つかりません。私は朝30分・夜90分と分解し、それぞれ別の用途に割り当てました。朝は頭が最も冴えているタイミングなので、MC演習など判断力が要る作業に。夜は疲れが出てくる時間帯なので、すでに理解した内容の復習や、手を動かすTBS演習に回しました。
2. 「絶対に動かさない時間」を1つだけ決める
1日の予定が崩れる日は必ずあります。そういう日でも、朝の30分だけは死守すると決めていました。全部をきっちりこなそうとすると、1日サボっただけで自己嫌悪から連鎖的に崩れます。逆に「ここだけは死守する」というアンカーが1つあると、他が崩れても「今日もゼロにはしなかった」という感覚が保てます。
3. 週末に投下量を調整する
平日にできなかった分は、その日のうちに取り戻そうとせず、週単位で帳尻を合わせる発想にしていました。平日に疲れて手が回らなかった週は、週末の4時間を延長して補う。逆に週末に予定が入る週は、平日の夜を少し伸ばす。1日単位ではなく、週単位で可処分時間を管理する方が、社会人の不規則な生活には合っていました。
挫折しかけたときの対処法
9ヶ月間、ずっと順調だったわけではありません。特にAUDのように独立性の高い科目に入ると、それまでの科目で作ったペースが一度リセットされたような感覚になり、気持ちが折れかけたことがあります。そのときにやっていたことを正直に書きます。
「続かない日」を失敗と捉えない
仕事が忙しい日、疲れて何も手につかない日は、働きながらである以上、必ず発生します。そういう日を「サボった」と自分を責めると、翌日以降のモチベーションまで削られていきます。私は、勉強時間がゼロになりそうな日でも、最低ラインを1日10分(暗記の見直しなど)に設定し、「ゼロの日」だけは作らないようにしていました。ゼロにさえしなければ、習慣は途切れません。
「毎日均等」より「集中と休止のサイクル」
長期戦を戦う上で私が学んだのは、勉強時間を均等に配分しようとすると、かえって続かないということです。平日3日でまとめて詰めて、1日は完全に休む。週末は午前に集中して、午後は軽めにする。こうした波のあるペースの方が、限られた気力の中では密度が上がります。「毎日コツコツ」は理想に聞こえますが、社会人の可処分時間は日によって大きく変動するため、均そうとする方が無理が生じやすいというのが実感です。
目の前の科目だけを見る
9ヶ月・807時間という総量を一度に意識すると、途方もなく感じて手が止まります。私は「今日はこの科目のこの論点だけ」という単位に区切り、全体の道のりはできるだけ見ないようにしていました。科目ごとの勉強時間の目安を把握した上で、今取り組んでいる科目だけに集中する方が、精神的な負荷はずっと軽くなります。科目別の目安時間はUSCPA勉強時間ガイドにまとめているので、今の自分がどの位置にいるかの確認に使ってみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. フルタイム勤務でも本当に9ヶ月で4科目合格できますか?
私自身の実績は9ヶ月・約807時間ですが、これは簿記2級程度の会計知識がある前提での数字です。会計未経験から始める場合は、もう少し長い期間を見込むのが現実的です。まずはUSCPA勉強時間ガイドで自分のバックグラウンドに近い目安を確認し、そこから現実的な期間を逆算することをおすすめします。最短ルートの考え方はUSCPA最短合格ガイドでも解説しています。
Q. 平日2時間も取れない日が続いたらどうすればいいですか?
平日2時間はあくまで基本ペースであり、毎日厳密に守れるものではありません。取れなかった分は週単位で調整し、最低ラインとして1日10分でもいいので「ゼロの日」を作らないことを優先してください。時間の絶対量より、習慣が途切れないことの方が、長期戦では効いてきます。
Q. 科目の順番はどう決めればいいですか?
私はFAR→BAR→AUD→REGの順で受験しました。FARで作った基礎知識をBARに直結させ、AUD・REGへと進むにつれて、前の科目で作った「英語で専門分野を読む力」と「試験形式への慣れ」を引き継げたことが、後半の科目の期間短縮につながりました。科目順の考え方はUSCPA学習スケジュールの立て方で詳しく整理しています。
まとめ:両立は才能ではなく時間の設計
- フルタイム勤務と両立し、9ヶ月・約807時間でFAR・BAR・AUD・REGの4科目に合格
- 基本ペースは平日2時間(朝30分+夜90分)・週末4時間。ただし固定ではなく科目に応じて調整
- 科目ごとに期間を区切って集中することで、後半の科目ほど期間が短縮できた
- 可処分時間は「まとまった時間を探す」のではなく、細切れに分解し、週単位で帳尻を合わせる
- 挫折しかけたときは、ゼロの日を作らないことと、集中と休止のサイクルで乗り切った
働きながらの合格は、特別な才能や気合いの問題ではなく、時間の設計と、崩れたときの立て直し方の問題だと考えています。この記事が、これから両立に挑む社会人の方の参考になれば幸いです。
働きながらの学習をもっと効率化したい方へ
限られた時間の中で、どの論点に時間を投下すべきかを判断する作業は、一人で抱えると意外と負荷が高いものです。この記事で紹介した時間配分の考え方や、科目ごとのGAPの見つけ方は、USCPA勉強法大全 + カイロウ式プロンプト Ver.4.0でも扱っています。両立の負荷を下げたい方は参考にしてみてください。
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関連記事:
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- USCPA REG勉強法|働きながら30日・120時間で89点合格した体験記
- USCPA最短合格ガイド|最短ロードマップと科目順
この記事は、フルタイム勤務と並行して9ヶ月・約807時間でFAR・BAR・AUD・REGの4科目に合格したカイロウが、自身の実体験に基づいて執筆しました。個人の経験に基づく内容であり、結果を保証するものではありません。
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カイロウ
USCPA全4科目一発合格(9ヶ月・働きながら)× KAIRO開発者
- 簿記2級からスタートし、留学経験のない純ジャパで働きながら9ヶ月・全4科目に一発合格
- FAR 88点(約300h)/BAR 90点(約200h・約50日)/AUD 84点(約187h・約50日)/REG 89点(約120h・約30日)
- 現在FAS業界に勤務。一次体験と実データに基づき教材を開発し、累計100部超が受験生に活用されています。
KAIRO AI 開発者|kairo-ai.jp
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