USCPA AUDChapter 11
監査の完了:虚偽表示の評価・内部統制の不備・経営者確認書・後発事象 確認テスト
全6問(○×・MC形式)・解答解説付き
USCPA AUD Chapter 11「監査の完了:虚偽表示の評価・内部統制の不備・経営者確認書・後発事象」の頻出論点を、6問の確認テストでチェックできます。選択肢を選ぶと その場で正解・不正解と解説が表示されます。最後まで解くと結果もまとめて確認できます。
1○×問題
重要な不備(significant deficiency)に該当するかどうかの判定は、統治責任者の注意に値する重要性を有するかという定性的な観点から行われ、具体的な金額基準によっては決まらない。
正解: ○(正しい)
結論: 正しい。根拠: AU-C(米国公認会計士協会が公表するクラリファイド監査基準の呼称)第265号およびPCAOB(上場会社会計監督委員会、Public Company Accounting Oversight Board)が公表するAS第1305号は、いずれも「合理的な可能性(reasonable possibility)」という定性的な蓋然性の概念で不備の重要性を判定するよう定めており、具体的な金額の閾値や確率の数値基準を置いていない。判定は、影響を受けるアサーションの範囲や想定される虚偽表示の大きさなどを踏まえた職業的専門家としての判断による。ひっかけの根拠: 「重要性」という言葉から金額基準に基づくmateriality(重要性の基準)を連想し、何らかの数値基準があるはずだと誤って判断してしまいやすい。しかし不備の重要性判定は金額基準ではなく定性的な評価であり、本文は正しい。
ヒント: 💡 重要な不備の判定は金額基準でなく、統治責任者の注目に値するかという定性判断。
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2○×問題
内部統制における「統制の不備(control deficiency)」は、重要な不備(significant deficiency)と重大な不備(material weakness)の両方を包含する、最も広い概念である。
正解: ○(正しい)
結論: 正しい。根拠: 統制の不備は、統制の設計または運用が虚偽表示を適時に防止・発見・是正できない状態を指す最も広い概念であり、重要な不備と重大な不備はいずれもこの「不備」の一種として、深刻度に応じて内側に位置づけられる入れ子構造になっている。ひっかけの根拠: 3つの用語が横並びの選択肢のように見えるため、独立した3つのカテゴリーだと誤解しやすい。しかし実際には「統制の不備」という大きな枠の中に、統治責任者の注意に値する重要性を持つものが「重要な不備」、さらに重要な虚偽表示の合理的な可能性がある深刻なものが「重大な不備」として位置づけられる包含関係であり、本文は正しい。
ヒント: 💡 統制の不備は最も広い概念、重要な不備・重大な不備を内側に含む入れ子構造。
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3○×問題
内部統制の不備の重要性判定に用いる「合理的な可能性(reasonable possibility)」という基準は、FASB(財務会計基準審議会、Financial Accounting Standards Board)が定めるASC(会計基準法規集、Accounting Standards Codification)第450項「偶発事象」の蓋然性評価と同一の枠組みに基づく判断基準である。
正解: ×(誤り)
結論: 誤り。根拠: 不備の重要性判定に用いる「合理的な可能性」は、ASC第450項「偶発事象」におけるprobable(発生の可能性が高い)・reasonably possible(発生の可能性がある)・remote(発生の可能性が低い)の3段階の蓋然性評価とは、用語の響きが似ているだけの別体系である。前者は監査人が統制の欠陥をどう報告するかの判断基準であり、後者は財務諸表上の負債認識・注記の判断基準であって、直接の準拠関係はない。ひっかけの根拠: どちらも「可能性の程度」を段階的に評価する発想である点が共通するため、同一の枠組みだと思い込みやすい。しかし片方の基準をもう片方に流用してはならず、本文は誤りである。
ヒント: 💡 「合理的な可能性」はASC450の偶発事象基準とは別体系、混同しない。
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4○×問題
後発事象がType I(修正後発事象)に該当するかどうかは、事象そのものが発生した日ではなく、その原因となる状況が期末日時点で既に存在していたかどうかで判定する。
正解: ○(正しい)
得意先の倒産のように、事象自体は期末日後に生じても、その原因(支払能力の悪化等)となる状況が期末日時点で既に存在していればType Iに該当し、財務諸表の修正を要する。判定基準を「事象が起きた日」だけに置くと誤る。
ヒント: 💡 判定は「事象が起きた日」ではなく「原因となる状況が期末日にあったか」で見る。
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5○×問題
経営者確認書(Written representations)は、それ自体が独立した監査証拠となり、他の実証手続の代わりに用いることができる。
正解: ×(誤り)
経営者確認書は経営者からの陳述にすぎず、それ自体が虚偽表示の不存在を証明する独立した証拠にはならない。監査人は確認書を、他の実証手続で得た証拠を補強するものとして位置づける。
ヒント: 💡 経営者確認書は他の実証手続の代わりにはならない。あくまで既存証拠を補うもの。
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6○×問題
経営者確認書は、監査人が実証手続で入手した証拠が不十分な場合でも、それを補う独立した監査証拠として機能する。
正解: ×(誤り)
誤り。経営者確認書(Written Representations)は経営者からの陳述であり、それ自体が虚偽表示の不存在を証明する独立した監査証拠にはならない(AU-C 580)。実証手続で得た証拠が不十分なときにそれを補う代替証拠として使うことはできず、あくまで他の実証手続で得た証拠を補強する位置づけにとどまる。確認書を「独立した証拠」と読み替えてしまう点がひっかけどころ。
ヒント: 💡 経営者確認書は他の実証手続を補強するものであり、それ自体は独立した証拠にならない。
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