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2026-07-19更新: 2026-07-19

USCPA合格率の推移まとめ|科目別データとFAR・AUD・REGの最新動向

USCPA合格率米国公認会計士推移科目別

「USCPA(米国公認会計士)の合格率って、結局何%なの?」

この問いに一言で答えるのは、実は簡単ではありません。USCPAは科目ごとに合格率が公表される「科目合格制」の試験であり、しかも年によって、四半期によって数字が変動するからです。「合格率50%だから2人に1人が受かる」というざっくりした理解のまま学習計画を立てると、思わぬ落とし穴にはまります。

この記事では、AICPA(米国公認会計士協会)が公表する科目別合格率を軸に、2021年から直近までの年次推移、CPA Evolution(新試験制度、2024年導入)前後の変化、そして「合格率50%前後」という数字の正しい読み方までを、筆者カイロウの受験体験を交えて徹底解説します。


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結論:USCPA科目別合格率の最新数値(一覧表)

先に結論です。AICPA公表データに基づく直近の科目別合格率は、次の通りです。

科目 区分 合格率(2025年通期)
FAR(財務会計) コア 約42%
AUD(監査) コア 約48%
REG(税法・法規制) コア 約63%
BAR(ビジネス分析) 選択 約42%
ISC(情報システム・統制) 選択 約67%
TCP(税務遵守・計画) 選択 約78%

一目でわかる通り、科目によって合格率は40%台から80%近くまで幅があります。「USCPAの合格率は50%」という単一の数字は存在せず、実態は科目ごとに大きく異なる、というのが最初に押さえるべきポイントです。

本記事の合格率データは、AICPA(米国公認会計士協会)が公表する科目別合格率に基づきます。合格率等のデータは時期によって変動するため、最新情報はAICPA公式の公表データをご確認ください。他資格の合格率・勉強時間は各実施団体の公表情報および編集部調査に基づく目安です。

各科目の難易度の背景や体感的な難しさについては、USCPA難易度を偏差値換算すると?科目別合格率と他資格比較で詳しく解説しています。本記事は「数字そのもの」に焦点を絞り、年次推移とデータの読み方を中心に扱います。


年次推移:CPA Evolution前後で合格率はどう変わったか

コア科目(FAR・AUD・REG)の5年間の推移

USCPAは2024年1月に新試験制度「CPA Evolution」へ移行しました。旧制度(FAR・AUD・BEC・REGの4科目)から、コア3科目+選択1科目(BAR・ISC・TCPから選択)の構成に変わっています。コア科目であるFAR・AUD・REGは制度移行の前後を通じて存在するため、最も長期の推移を追える科目です。

科目 2021 2022 2023 2024(新制度) 2025(新制度)
FAR 約45% 約44% 約42% 約39% 約42%
AUD 約48% 約48% 約47% 約46% 約48%
REG 約60% 約60% 約58% 約63% 約63%

この5年間から読み取れるポイントは3つです。

1. FARは緩やかな下降トレンドの後、2025年に持ち直している

FARの合格率は2021年の約45%から2024年の約39%まで段階的に下がり、2025年に約42%まで回復しました。新制度移行初年(2024年)に一度落ち込み、その後回復するという動きは、AUDにも共通しています。

2. AUDは2021〜2024年でほぼ横ばい、2025年にやや改善

AUDは約46〜48%のレンジで比較的安定していますが、2024年の約46%が5年間で最も低い水準でした。2025年は約48%まで戻しています。

3. REGは新制度でむしろ上昇

REGは旧制度末期(2023年、約58%)から新制度移行後(2024年、約63%)にかけて上昇し、2025年も約63%を維持しています。旧BEC科目の一部論点が他科目へ再配分された結果、REG単体としては得点しやすくなった面があると分析されています。

年次の数値は、AICPAが四半期ごとに公表する数値を年間(累計)ベースで集計した目安です。四半期単位ではこれより上下に振れます。出典により小数点以下の扱いが異なるため、ここでは概数で記載しています。

選択科目(BAR・ISC・TCP)の推移:2024年からの新科目

BAR・ISC・TCPはCPA Evolutionで新設された選択科目のため、2024年以降のデータのみが存在します。

科目 2024(新制度) 2025(新制度)
BAR 約39% 約42%
ISC 約57% 約67%
TCP 約76% 約78%

選択科目で目立つのは、ISCの合格率が2024年から2025年にかけて約10ポイント上昇している点です。新設科目であるがゆえに、初年度は対策教材やノウハウが手薄で、受験者側の準備が追いつかなかった影響が大きいと考えられます。BAR・TCPも同様に、2025年にかけて合格率が上向いています。

「移行期は不利、今は有利」という構造

FAR・AUD・BAR・ISCに共通するのは、新制度移行初年(2024年)に合格率が落ち込み、翌年に回復しているという構造です。これは試験そのものが難化・易化したというより、次のような理由によるものと考えられます。

  • 移行初年は予備校の対策教材・問題演習のストックが薄かった
  • 受験者側も新しい出題形式・出題範囲への慣れが不十分だった
  • 2年目以降、対策資料とノウハウが蓄積され「準備の質」が上がった

つまり、今からUSCPAを受験する人は、すでに対策資料が出揃った「回復後」のフェーズにいると捉えてよいでしょう。「合格率が下がり続けている試験」という不安は、データを年次で追う限り当てはまりません。

科目ごとの難易度の背景や、なぜFARやBARの合格率が低く出るのかという構造的な理由は、USCPA難易度を偏差値換算すると?科目別合格率と他資格比較で詳しく解説しています。


「合格率50%前後=半分受かる試験」の正しい読み方

USCPAの合格率を見て「2人に1人が受かるなら簡単では」と考えるのは早計です。ここには、合格率の数字だけでは見えない3つの構造があります。

1. 絶対評価であること

日本の公認会計士試験や税理士試験は、上位一定数のみが合格する相対評価です。USCPAは100点満点中75点以上を取れば全員が合格する絶対評価であり、受験生同士で椅子を奪い合う必要がありません。基準点をクリアする受験者が多ければ、合格率は構造的に高く出ます。「合格率が高い=試験が易しい」のではなく、「合格の物差しが基準点だから高く出る」だけです。

2. 受験者層のレベルが高いこと

USCPAは受験要件として会計・ビジネス単位の取得が必要です。一定の専門教育を経た人しか受験できないため、母集団の水準がもともと高い状態での合格率である点も見逃せません。

3. 「科目合格率」と「全科目合格率」は別物であること

これが最も誤解されやすいポイントです。ここまで示してきた合格率は、あくまで1科目ごとの数字です。USCPAは4科目すべての合格が必要で、しかも科目合格には有効期限があります。1科目あたり40〜60%台の合格率でも、4科目すべてを有効期限内に通過する確率は単純計算でも大きく下がります。実際、日本人受験者が4科目すべてに合格してライセンス取得までたどり着く割合は、推定で2割前後とされています。

さらに、公表される合格率には複数回目の受験者(再受験者)も含まれます。初回受験のみに絞れば、公表値より低くなる可能性がある点も押さえておきたいところです。

科目合格率の数字だけを見て「簡単な試験」と判断するのは危険です。「50%」という数字が指しているのは、あくまで1科目・1回の受験における通過率にすぎません。


科目別の難易度考察(簡易版)

合格率の高低と、受験者が実際に感じる難易度は必ずしも一致しません。ここでは簡潔に触れるにとどめ、詳細な考察は別記事に譲ります。

  • FAR・BAR:合格率は40%台前半と全科目中で最も低い水準。FARは出題範囲の広さ、BARはFAR上級論点と管理会計の融合が難度を押し上げています。
  • AUD:合格率は約48%と中位ですが、「合格率の数字以上に沼りやすい科目」として受験者からよく語られます。暗記量は少ない一方、監査の流れ・論理構造への深い理解が求められるためです。
  • REG・TCP:税務系科目は体系立てて学べば得点しやすく、合格率も高めです。
  • ISC:IT・情報システムの素養があれば得点源になりますが、会計バックグラウンドの受験者には馴染みが薄い領域です。

合格率の数字の裏にある「なぜその科目が難しいと感じられるのか」という体感難易度の分析、他資格(日本の公認会計士・税理士・簿記1級など)との比較、偏差値換算による位置づけは、USCPA難易度を偏差値換算すると?科目別合格率と他資格比較で詳しく整理しています。科目選びで迷っている方はあわせて参照してください。


日本人受験者への示唆

日本人受験者の科目別合格率

日本在住の受験者に絞った合格率も、科目によって世界平均と差があります。公表データを目安にすると、直近の水準は次の通りです。

科目 日本人合格率(2024年目安) 世界平均との差
FAR 約41% ほぼ同水準
AUD 約36% 低め(英語の負荷が大きい)
REG 約65% 同〜やや高め
BAR 約51% 同水準
ISC 約42% 低め(IT領域が不慣れ)
TCP 約82% 高め

注目すべきは、AUDとISCで世界平均を下回りやすい点です。AUDは監査の論理を英語で正確に読み解く負荷、ISCは会計畑の受験者にとってIT領域が不慣れである点が、それぞれボトルネックになっていると考えられます。一方でREG・TCPは世界平均と同等か、それ以上の水準です。

なぜ科目によって差が出るのか

日本人受験者がAUD・ISCで苦戦しやすい背景には、大きく2つの要因があります。

英語のハンディキャップ:問題文の読解や選択肢の細かいニュアンスの判別を、すべて英語で行う必要があります。会計知識があっても英語がボトルネックになるケースは多く、特に概念理解を問うAUDで顕著です。

米国制度・IT領域への不慣れ:AUDの米国監査基準、ISCの情報システム統制は、日本で働く人にとって実務経験のない領域であることが多く、教科書知識だけでは対応しにくい場面があります。

日本人受験者が4科目すべてに合格し、ライセンス取得までたどり着く割合は、推定で2割前後とされています。科目合格率が40〜60%台でも、全科目合格率はぐっと下がる構造は、日本人受験者にも当てはまります。


合格率から逆算する学習戦略

合格率データを踏まえると、学習戦略に落とし込めるポイントが見えてきます。

1. 「合格率が低い科目」から逃げない設計にする

FAR・BARは合格率が低いからといって後回しにすると、有効期限のプレッシャーの中で最後にまとめて難所を処理することになります。多くの合格者は、範囲が広く基礎になるFARを最初に置き、そこで学習リズムと会計知識の土台を作る戦略を取っています。

2. 「合格率が高い科目」を選択科目にする、とは限らない

選択科目(BAR・ISC・TCP)は合格率だけ見ればTCP・ISCが有利です。ただし、選択科目は自分のキャリア志向や得意領域との相性で選ぶべきものであり、合格率の高さだけで選ぶと実務でのミスマッチが起きます。選択科目の選び方は科目別の攻略記事もあわせて参照してください。

3. AUDは「合格率」より「沼りやすさ」を警戒する

AUDは合格率こそ中位ですが、「わかったつもり」が通用しにくく、暗記量ではなく監査の論理構造への理解が問われる科目です。合格率の数字だけで学習時間を配分すると、AUDで想定以上に足踏みするケースが多く見られます。

4. 科目合格率ではなく「自分のGAP」で難易度を捉え直す

ここまで見てきた通り、公表される合格率はあくまで受験者全体の平均値です。会計知識や英語力の背景によって、同じ科目でも体感難易度は大きく変わります。合格率という「他人の結果の集計」に一喜一憂するより、自分の理解度と出題範囲とのGAP(差分)を特定し、そこを埋める学習の方が、結果的に合格率を大きく左右します。

FARの出題範囲・勉強時間の内訳を具体的に知りたい方はUSCPA FAR攻略|勉強時間・勉強法・合格スケジュールを合格者が全公開、科目別・バックグラウンド別の勉強時間の目安はUSCPA勉強時間の早見表を参照してください。

5. 不合格を「合格率の裏側」として想定に入れておく

科目合格率が40〜60%台ということは、当然ながら一定数は不合格を経験します。USCPAにはContinuous Testing(通年受験)という仕組みがあり、不合格からの再受験までの期間が短いのが特長です。不合格時の戦略的なリカバリー方法はUSCPA不合格からの再受験|74点の壁を超える戦略的リカバリー法で詳しく解説しています。


USCPA合格率に関するよくある質問

Q. USCPAの合格率は何%ですか?

科目によって異なり、直近(2025年通期)の目安はFAR約42%、AUD約48%、REG約63%、BAR約42%、ISC約67%、TCP約78%です。「USCPAの合格率は◯%」と単一の数字で答えられる試験ではなく、科目ごとに水準が大きく異なる点に注意が必要です。

Q. 合格率は年々下がっていますか?

コア科目(FAR・AUD・REG)を5年単位で見ると、下落の一途ではありません。2024年のCPA Evolution移行初年に一時的に落ち込み、2025年には多くの科目で回復しています。REGはむしろ新制度で上昇しました。

Q. 一番合格率が低い科目はどれですか?

直近データではFARとBARが約42%と、全科目の中で最も低い水準です。FARは出題範囲の広さ、BARはFAR上級論点と管理会計の融合が要因とされています。

Q. 一番合格率が高い科目はどれですか?

TCP(税務遵守・計画)が約78%と最も高く、次いでISC(情報システム・統制)が約67%です。いずれも選択科目で、出題領域が絞られていることが背景にあります。

Q. 日本人の合格率は世界平均より低いのですか?

科目によります。FAR・BARは世界平均とほぼ同水準ですが、AUDとISCは世界平均を下回る傾向があります。一方REG・TCPは世界平均と同等かそれ以上です。英語力と米国制度・IT領域への不慣れが主な要因と考えられます。

Q. 合格率が高い科目を選べば簡単に合格できますか?

一概には言えません。合格率はあくまで受験者全体の平均値であり、自分の会計知識・英語力・得意領域によって体感難易度は大きく変わります。合格率よりも、自分の理解度と出題範囲とのGAPを特定して学習する方が合否に直結します。


まとめ:合格率の数字は「入口」にすぎない

  • USCPAの科目別合格率は、直近(2025年通期)でFAR約42%、AUD約48%、REG約63%、BAR約42%、ISC約67%、TCP約78%
  • コア科目の5年推移は「下落の一途」ではなく、CPA Evolution移行初年(2024年)に落ち込み、2025年に回復する動き
  • 「合格率50%前後」は絶対評価・受験者層の質・科目合格率という3つの構造によって高く出ている数字であり、全科目合格率はぐっと下がる
  • 日本人受験者はAUD・ISCで世界平均を下回りやすく、英語力と米国制度への不慣れが主因
  • 合格率という「他人の結果の集計」より、自分の理解度と出題範囲のGAPを特定する学習の方が、合否を大きく左右する

合格率のデータは、USCPAという試験の全体像をつかむための「入口」にすぎません。自分にとっての本当の難易度は、合格率の数字ではなく、合格ラインと今の自分との距離(GAP)で決まります。科目別の難易度や体感難易度の詳しい考察は、USCPA難易度を偏差値換算すると?科目別合格率と他資格比較で徹底解説しています。


自分のGAPを可視化する

「合格率のデータはわかった。では自分は、何をどれだけ勉強すれば合格ラインに届くのか?」

この問いに答えるために、カイロウはBlueprint(出題範囲表)に沿って論点単位で弱点を特定するための教材を用意しています。合格率という平均値に振り回されず、出題割合が高く・自分が理解していない領域だけを狙い撃ちする。そのための実践的なツールです。

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本記事の合格率データは、AICPA(米国公認会計士協会)が公表する科目別合格率に基づきます。合格率等のデータは時期によって変動するため、最新情報はAICPA公式の公表データをご確認ください。他資格の合格率・勉強時間は各実施団体の公表情報および編集部調査に基づく目安です。

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カイロウ

カイロウ

USCPA全科目合格 × AI開発者

  • 働きながら総期間9ヶ月でUSCPA全4科目合格(FAR・BARは4ヶ月一発、REGは89点)
  • Blueprint準拠テキスト+4,500問超の演習+AI模試を開発
  • 100名以上のUSCPA受験生が利用中
  • FAS業界|2026年7月 全科目合格

KAIRO AI 開発者|kairo-ai.jp

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